福岡の居酒屋はラーメンにも手が抜けない

安くて美味しい居酒屋が多い福岡。
安くて美味しい居酒屋が多い福岡。

 飲んだ締めに欠かせないのがラーメン。それが居酒屋で食べられたらどんなに幸せなことだろう。「ラーメンの街」として知られる福岡の居酒屋には、締めのメニューとしてラーメンを出している店も少なくないが、ラーメン好きが多い街だからこそ、そのラーメンにも手が抜けない。

 福岡の居酒屋で飲んだ締めに出てくるラーメンはどんなラーメンなのか。今回は居酒屋が提供する専門店顔負けの本格的なラーメンを厳選してご紹介しよう。福岡のラーメンを語るには、居酒屋ラーメンも欠かせない。

高坂鶏の旨味あふれる『鶏と肴 フルヤ』

『鶏と肴 フルヤ』はブランド鶏「高坂鶏」を使った醤油ラーメンを提供。
『鶏と肴 フルヤ』はブランド鶏「高坂鶏」を使った醤油ラーメンを提供。

 平尾の住宅街の一角、通りから入った細長い路地の奥にあるのは、ノスタルジックな古民家をリノベーションした居酒屋。『鶏と肴 フルヤ』(福岡県福岡市中央区平尾1-9-6)は、カジュアルな雰囲気の中で焼鳥とナチュールワインのマリアージュを提案するなど、焼鳥文化をアップデートし続けている人気店。ブランド鶏「高坂鶏」を丸ごと仕入れて、串焼きや一品料理にして提供している。

 そぼろご飯や土鍋ご飯など、焼鳥店らしい締めの定番メニューもオススメだが、この店でなければ味わえない逸品が、高坂鶏を使った醤油ラーメン。鶏のふくよかな旨味あふれるスープは、化学調味料を使わずにすっきりと仕上げたもの。北海道産小麦を使った細麺は地元の人気製麺所『製麺屋 慶史』に特注したオリジナル。サラッとした口あたりのスープとの相性も抜群だ。

優しく力強い中華そば『でっちどん』

14時から営業していて昼飲みも楽しめる『でっちどん』。
14時から営業していて昼飲みも楽しめる『でっちどん』。

 白金の交差点に2018年にオープンした『でっちどん』(福岡県福岡市中央区白金1-10-5)は、肉から魚までなんでも揃う人気の居酒屋。一番人気のメニューは、柔らかくトロトロな「牛すじ煮込み」。焼鳥をはじめとする炭火焼も種類が豊富。昼の2時から深夜まで営業しており、昼飲みも楽しむことが出来る店だ。

 大のラーメン好きという店主が作った「中華そば」は、鶏ガラベースの優しい味わいながらもキレと力強い旨味のあるスープが白眉。丼の半分を覆う大判で肉厚のチャーシューはしっとりと柔らかな食感。魚節と煮干しを利かせた「魚介中華そば」や「担々麺」もあり、どれを食べたら良いか迷ってしまいそう。

本気過ぎる濃厚鶏白湯『すみ劇場 むさし坐』

ライブ感のある雰囲気の炉端居酒屋『すみ劇場 むさし坐』。
ライブ感のある雰囲気の炉端居酒屋『すみ劇場 むさし坐』。

 天神南の路地裏、通称「裏天神」の一角にある人気の居酒屋『すみ劇場 むさし坐』(福岡県福岡市中央区渡辺通5-5-12)は、焼鳥の人気店『やきとり 六三四』の3号店として、2019年にオープン。店に入ると元気なスタッフの声と大きな囲炉裏がお出迎え。フルオープンキッチンのライブ感ある中で、焼鳥や炉端焼が楽しめる人気店だ。

 ラーメン通も絶賛する締めの一杯「博多白湯うまいっちゃん」は、ラーメン専門店を彷彿とさせる濃厚な鶏白湯ラーメン。とろりとした粘度の高いスープながらも、しつこさは一切ない仕上がり。濃厚スープとしっかり絡む独特な縮れと形状の太麺は、京都の老舗製麺所『麺屋棣鄂(ていがく)』が開発した通称「サンダー麺」を使用。提供していない日もあるので、メニューにあったら迷わず確保せよ。

 今回ご紹介した3軒はいずれも人気店なので、事前に予約しておくことが賢明だ。また、居酒屋業態なので原則としてラーメン単体でのオーダーは出来ない(ランチなどで提供している場合もあるので、要問合)。美味しい料理とお酒を堪能した後で、締めにぜひラーメンを堪能して欲しい。

※写真は筆者によるものです。

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