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古いPixelならGoogleフォトが「無制限」 まだ有効か試してみた

山口健太ITジャーナリスト
古いPixelならGoogleフォトが条件付きで無制限になる(筆者撮影)

かつてグーグルのスマホ「Pixel」シリーズには、Googleフォトに写真や動画を条件付きで無制限に保存できるという特典がありました。

残念ながら最近のPixelシリーズでは廃止されてしまったものの、対象機種ではしっかり動いているようです。実際に試してみました。

Pixel 5までなら条件付きで無制限

以前のGoogleフォトは、画質がやや下がる「高画質」(現在は「節約画質」)モードであれば、写真や動画を無制限に保存できるサービスでした。

これは2021年5月に終わり、現在ではどのモードでもGoogleアカウントのストレージ容量を消費するため、無料の15GBを超えて保存するなら有料の「Google One」を契約する必要があります。

しかしPixelシリーズのスマホは例外となっており、ある程度古い機種であれば、現在でも条件付きで無制限になる特典が有効です。

詳細はヘルプページに説明があり、日本で発売された機種としては「Pixel 3」から「Pixel 5」までが対象です。その次に出た「Pixel 5a」から、この特典は廃止されています。

対象機種ならアプリに無制限であることが表示される(Googleフォトの画面より、筆者作成)
対象機種ならアプリに無制限であることが表示される(Googleフォトの画面より、筆者作成)

この対象機種で、Googleフォトアプリの「バックアップ」機能を用いて「節約画質」で写真や動画をアップロードすると、ストレージの容量にはカウントされない仕組みです。

「節約画質」を選ぶことで無制限になる(Googleフォトの画面より、筆者作成)
「節約画質」を選ぶことで無制限になる(Googleフォトの画面より、筆者作成)

無制限の対象になる写真や動画は、Pixelシリーズのスマホで撮影したかどうかは関係がなく、iPhoneやデジカメで撮影したもの、スクリーンショットなどもOKでした。

アップロードの手順としては、まずPixelの内部ストレージに写真や動画ファイルを転送します。転送する手段としてはUSBメモリーやパソコンとの有線接続、ファイル同期系のアプリが使えます。

筆者はMacでファイルを管理しているので、macOSの共有機能「リモートログイン」を使いました。これでSFTPが有効になり、「FolderSync」のようなアプリを使ってMacからAndroidにファイルを転送できます。

Pixel側は「DCIM」フォルダを指定すると、Googleフォトが自動的に認識してくれます。バックアップ対象として、他のフォルダを指定することもできますが、外部ストレージは認識しないようです。

あとはGoogleフォトのバックアップ機能を「節約画質」で有効にすればアップロードが始まります。アップロード後のファイル情報を確認すると、容量を消費せずに保存できていることが分かります。

Pixelでバックアップした動画。容量は消費していない(Googleフォトの画面より、筆者作成)
Pixelでバックアップした動画。容量は消費していない(Googleフォトの画面より、筆者作成)

アップロードする写真や動画のサイズによっては、「節約画質」のため画質がやや下がります。グーグルの説明によれば、写真は16MP(1600万画素)、動画は1080pです。

たとえば5000万画素(8160×6120ピクセル、6.8MB)の写真をバックアップしたところ、1600万画素(4618×3464ピクセル、2.5MB)に縮小されていました。

この程度の縮小であれば、見た目に大きな変化はありません。Googleフォトから写真や動画を見て楽しんだり、検索して目当ての画像を探したりする用途であれば、ほぼ問題なさそうです。

ただ、オリジナルのファイルがそのまま残るわけではないので、大切な写真や動画については、別途バックアップの手段を用意することをおすすめします。

バックアップの速度は意外と遅く、端末の発熱を検知すると速度を落とす機能もあるようなので、連続してアップロードする場合は熱がこもりにくい場所に置いておくと良さそうです。

オンラインストレージの容量不足に有効か

グーグルのオンラインストレージ価格は、2014年に値下げがあったものの、その後は大きな変更がなく、価格は下げ止まっている印象があります。

その間にもスマホで撮影した写真や動画のデータは増え続けています。そろそろ契約容量を増やそうか悩んでいる人にとって、古いPixelは面白い存在といえます。

グーグルがこの特典をいつまで続けるのかは予想困難ですが、Pixel 5のOSアップデート保証期限は2023年10月です。その後も当面の間、Googleフォトは動くと期待できますが、いつかはサポート対象外になる可能性があります。

そのため、いまから古いPixelを入手するというのはあまりおすすめしませんが、もし手元に端末があるなら試してみる価値はありそうです。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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