【Yahoo!ニュース 個人】4月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、4月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、Yahoo!ニュース 公式コメンテーターによるニュースへの理解が深まるコメントとして「月間MVC」も選出しました。厳選4本の記事と2本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

※今月より、記事も公式コメントも投稿するオーサーに加え、公式コメントのみを投稿するコメンテーターも「月間MVC」の選出対象となりました。

Yahoo!ニュース 公式コメンテーターとは

※※※

4月のMVA

「飯田商店」初の公認独立店が青梅でラーメンを作る理由(井手隊長)

筆者による受賞コメント:湯河原に全国から人を集める名店「飯田商店」同様、「Ramen FeeL」も都心から離れた青梅の吉野梅郷でオープンしました。ラーメンを特別な体験にし、その街をも盛り上げたいという気持ちには「飯田商店」イズムを感じました。ラーメンの美味しさだけでなく、店作りの随所に「FeeL=想い」の詰まった名店です。この記事で店主・渡邊大介さんの想いが少しでも伝わったなら、書き手として大変喜ばしく思います。(井手隊長

選出理由:「食べログ」や「ラーメンデータベース」で全国2位を誇る人気店「らぁ麺 飯田商店」。その初の公認独立店として今年2月にオープンした「Ramen FeeL」を取材した記事です。店主にも話を聞き、「飯田商店」でどう仕事を学んできたか、なぜ青梅に店を構えたのかなどが語られており、店主のラーメンに対する熱い想いが伝わる内容になっています。読者の食欲をそそる書きぶりにラーメンライターとしての筆者の腕が光ります。

※※※

JR北海道日高線の一部廃止、利用者減だけでなく、迫り来る海岸線の脅威に力尽き(梅原淳)

筆者による受賞コメント:このたびは拙記事をMVAに選出いただき、誠に光栄に存じます。鉄道分野の書き手の立場から申しますと、JR北海道日高線の鵡川~様似間が人々の期待に添えずに役割を終えた事実を伝えるのは大変残念ではありました。しかしながら、日高線の廃止によって、それまでJR北海道が守っていた海岸線の存在に気づいていただけ、今後を考える契機となったのではあれば嬉しく思います。今回、JR北海道や沿線の自治体といった関係各位には当方の疑問に快くご返答いただき、感謝に堪えません。それから、現地での取材に当たっては北海道新聞社の苫小牧支社、同静内支局の皆様に多大なご協力をいただきました。改めて感謝の意を申し上げますとともに、今後ともよりよい記事の執筆に向けて精進していく所存です。(梅原淳

選出理由:高波被害からの復旧を果たせないまま4月1日に廃止されたローカル線。そこに自然の脅威と戦い続けた歴史があったことを伝える一本です。国土を守る覚悟の国鉄時代から繰り返された護岸対策が限界に達し、沿線自治体が廃止を容認せざるを得なかった経緯について、海岸侵食の深刻さを示す航空写真を交えて深掘り解説しました。線路際の海岸を守るのは誰なのか、重い課題を問いかけています。

※※※

聖火リレー報道規制IOC「ルール」に法的根拠はあるのか(江川紹子)

筆者による受賞コメント:東京新聞のツイートを見た時、IOCの「ルール」の理不尽さにびっくりしました。これって、法的にどうなの!? そんな漠然とした問いに、専門家から三者三様の丁寧に解説をいただけたので、記事にしようと思いました。ただ、どうしたら問題点がうまく伝わるか、執筆段階で四苦八苦。何度か書き直した末の出稿でしたので、わかりやすい、との評価は、本当にうれしいです。ありがとうございました。(江川紹子

選出理由:東京オリンピック聖火リレーを巡り主催者側が決めた「新聞メディアが撮影した動画を公開できるのは走行後72時間以内」ルール。これの法的根拠はあるのか、問題の所在はどこかを解説しています。ツイート自体がバズり多くの人が疑問に思った独善的なルール・運用に対し、様々な専門家に取材し多面的に課題を浮き彫りにしました。法律論に関わる難しい話をわかりやすく噛み砕きながら問題を的確に指摘した珠玉の1本です。

※※※

大阪府コロナ第4波、医療現場はどうなっているのか? 医療逼迫の原因、対策は(倉原優)

筆者による受賞コメント:新型コロナウイルス感染症の第4波で大阪府が医療崩壊に陥りつつあったとき、潤沢な病床を有する日本がなぜこのような状況に陥ることになったのか、という現場目線での記事を書こうと思いました。今もなお、新型コロナは全国各地で猛威を振るっており、多くの患者さんが苦しんでいます。外から俯瞰的に眺めた記事よりも、現場で働く医療従事者のリアルをこれからもお伝えしていきたいと思います。(倉原優

選出理由:新型コロナウイルスの感染が広がる中で、いわゆる「第4波」が到来した大阪府。その真っ只中に、医療がなぜ逼迫したのか、現場の状況がどうなっているのか、実際の診療にあたっている現役の医師ならではの目線で書かれた貴重な記事です。

※※※

4月のMVC

『高さ6.2m 住宅3階"窓から転落"…3歳男児死亡 積まれていた布団よじ登ったか(北海道ニュースUHB)』の記事へのコメント(坂本昌彦)

筆者による受賞コメント:MVCに選出していただき、ありがとうございます。毎年暖かくなるこの時期は、窓が開き、ベランダも開放されるため、子どもの転落(墜落)事故が増えます。家族をも深い悲しみに突き落とすこのような悲しい事故を少しでも減らしたいと思っています。よくある「目を離すな」という注意喚起は曖昧で、必ずしも予防に繋がっていません。具体的な予防策を海外の実績とともにご紹介できればとコメントしました。(坂本昌彦

選出理由:住宅3階窓から3歳男児が転落死した痛ましい事故報道に対し、具体的な対策を呼びかけたコメントです。ベランダより窓からの転落が多い事実や春から夏にかけて転落事故が増える理由、対策時の課題にも触れ、納得感が高く読者の行動を喚起する内容になっています。

※※※

『くら寿司「100円均一」の志 創業者社長の危機感(朝日新聞デジタル)』の記事へのコメント(中井彰人)

筆者による受賞コメント:MVCに選出いただき、ありがとうございます。食品流通は損得や効率性の論理で出来ていますので、チェーンストアのルールに合わない農水産品は「規格外」とされ、われわれの食卓まで届きません。SGDsへの関心の高まりと、DXへの注目は、こうした流通の仕組みを変える可能性があり、実際、さまざまな人の多様なアイデアが世に出つつあります。課題解決に向けた具体的なアクションに、引き続き注目していきたいと考えています。(中井彰人

選出理由:多くの人に親しまれている回転寿司の根幹を支える漁業の現状と、一企業の再生支援の取り組みを解説したコメントです。漁業就業者数の推移や、一部の魚が未利用魚として廃棄されている理由など具体的に挙げながら、回転寿司店が企業努力として積み重ねてきた実績を解説。社会課題をより自分ごととして考えるきっかけを与えてくれました。問題解決へ向けた注力ポイントにも触れられており、読者の理解がより深まる内容になっています。