小児科専門医。2004年名古屋大学医学部卒業。現在佐久医療センター小児科医長。専門は小児救急と渡航医学。現在日常診療の傍ら保護者の啓発と救急外来負担軽減を目的とした「教えて!ドクター」プロジェクト責任者を務める。同プロジェクトの無料アプリは約20万件ダウンロードされ、18年度キッズデザイン賞、グッドデザイン賞を受賞。
記事一覧
- SIDSについて、今分かっていることとは?
乳幼児突然症候群(SIDS)の発生機序は明らかではないものの、赤ちゃんの呼吸の未熟性と関連し、リスク要因が重なることで起こると考えられています。今分かっていることを整理してお伝えします。
- 赤ちゃんが亡くなる例も 意外と多い「抱っこひも」の事故、どう防ぐ?
赤ちゃんを抱っこする時に欠かせない抱っこひもやスリングですが、頭のケガや窒息のリスクもあることはあまり知られていません。どれほどのリスクがあり、防ぐにはどうすればよいのか、データをもとにご紹介します。
- こどもの日焼けについて、小児科医の立場から考える
気温も上がり、紫外線対策が気になる季節になってきました。でも日光に当たらないとビタミンD不足になるという話もあります。今回は子どもの日焼けについて、日焼け止めの使い方や注意点にも触れてお話しします。
- 危機的な状況下で子どもたちを守るために~小児科医の視点から国際協力を考える~
ロシアによる侵略で、ウクライナから多くの避難民の方が隣国へのがれています。この度大規模災害時の小児の支援資料を多職種チームで翻訳し、ウクライナ語と日本語のウェブサイトを立ち上げました。
- 赤ちゃんの便、どこからが下痢なの?受診の目安など小児科医が解説
赤ちゃんの便は緩いことが多く、下痢なのか分かりにくい、と相談を受けることがあります。今回はどのように考えればよいのか、受診の目安にも触れつつお話しします。
- 何歳からOK?こどもの餅について考える
餅は何歳からOKかと聞かれることがあります。餅は粘着性が高く、飲み込みづらい等の特徴があり、これらの特性に対処できる年齢が望ましいです。今回は詰まらせてしまった場合の対処法なども一緒にまとめました。
- 増えている感染性胃腸炎。手洗いについて改めて考える。
感染性胃腸炎がジワリと増えています。ノロウイルスを始め胃腸炎の原因となるウイルスはアルコール消毒に抵抗性があり、感染を広げないためには手洗いが大切です。今回は改めて手洗いに重点をおいて考えてみます。
- ハーネスについて小児科医の立場から考える
最近も子どもの外出時にハーネスを装着する是非がネットなどを賑わせています。この話題は実は海外でも以前から繰り返されてきました。小児科医の立場から、特に安全性の観点で考えてみたいと思います。
- メトヘモグロビン血症とは?乳児に多い?小児科医が解説
井戸水をくみ上げた水道水で溶いた粉ミルクを飲んだ乳児がメトヘモグロビン血症を発症したとの報道がありました。メトヘモグロビン血症とは?乳児に起こりやすいの?など、小児科医の立場からまとめました。
- 魚の骨が刺さったらどうする?「ご飯の丸のみ」は危険?魚骨異物の対処法を解説
子どもの頃、魚の骨が刺さったらご飯を丸呑みしなさいと教えられた方もいるかもしれません。一方多くの医師は危険だと警鐘を鳴らしています。今回は具体的にどうすればいいのか、また予防についてまとめました。
- ムカデに咬まれたらお湯で温めるべき?誤解されやすい「虫刺され」の知識を医師が解説
ムカデに咬まれたらお湯で温めればよい?ハチに2回刺されたらショックになるって本当?アロマの虫よけは本当に効果があるの?今回は、虫刺されについて意外と知られていないことをまとめてみました。
- 子どもの車内熱中症、親が存在をうっかり忘れることも ケースごとの対策を紹介
車内熱中症のリスクは知られるようになりましたが、親が気づかないうちに子どもが車に乗り込んだり、眠っている子どもの存在を親が忘れて車内熱中症になる事例も報告されています。防ぐための対策をご紹介します。
- コロナ禍の子どもの熱中症対策、注意すべきポイントとは
コロナ禍で2度目の夏を迎えます。マスク着用下では熱中症のリスクが高くなりますが、感染症との区別も難しいです。どのように考えればよいのか、また子どもの熱中症が起きやすい状況や対策について解説します。
- 子どもは「音も立てずに」溺れるリスク。 忙しい保護者が自宅で取るべき対策
小さなお子さんが一番溺れやすい場所はお風呂です。自宅浴槽での溺水トラブルをまとめた日本小児科学会救急委員会報告が先日公開されました。報告をもとに浴槽での溺水について改めて考えたいと思います。
- 防げる「子どもの転落事故」 暖かい季節に自宅でリスク増加、簡単な対策が効果大
暖かい季節は子どもの窓からの転落事故が起きやすくなります。特に4歳以下の男の子に多いですが、これらは防げるものです。今回は実際に効果が確かめられている具体的な予防策を中心にまとめました。
- GW明けから接種が本格化!新型コロナワクチンを正しく知ろう
GW明けから接種が本格化する新型コロナワクチンについて、正しく知っていただくことで接種に向けて不安が軽くなればと思います。効果や副反応など知っていただきたいことをひとつの記事にまとめました。
- 子どもが予防接種を受けられない! 日本脳炎やおたふくかぜワクチン不足、親は焦らず対応を
日本脳炎やおたふくかぜワクチンが一時的に不足しています。お子さんが接種予定だった保護者の皆さんは不安かも知れません。ワクチン不足の理由と、どのように対応すればよいのか等について説明します。
- 赤ちゃんは母親じゃなきゃだめ?カルシウムサプリで背が伸びる?信じがちなネットの育児情報
医療情報が正しいのか判断することは簡単ではありません。特に育児は経験者が発信しやすく、多くの情報が飛び交っています。今回は授乳や低身長、夜尿などのネット情報を取り上げ、その根拠を検証したいと思います。
- 「津波ごっこ」で震災を受け止める子ども アンパンマンに救われたあのとき #あれから私は
2011年3月、私は小児科医として岩手県大槌町で緊急支援活動に携わりました。当時の子どもたちとの触れ合いを思い起こしながら、災害時の子どものケアに必要なことをあらためて考えてみたいと思います。
- いざという時のために 今見直したい子どもを守る地震への備え
大きな地震が起き、今回を契機に災害への備えを見直されているご家庭もあるかと思います。医療的ケア児、アレルギーや発達障がい児などによっても注意点は様々です。子どもの災害への備えについてまとめました。
- 2度目の緊急事態宣言…子どもの受診や予防接種はどうする?
2度目の緊急事態宣言が出され、対象地域も今後拡大する可能性があります。子どもの健康を守るために、発熱時の受診目安、予防接種や乳幼児健診の延期、学校の休校の是非などについて小児科医の視点でまとめました。
- 年末年始「救急車を呼ぶべき…?」迷わないために 子どもの救急受診、目安や対処法
今年の年末年始のこどもの救急は事故やケガの割合が多くなるかも知れません。今回は起きやすい事故【頭部打撲】【異物誤飲や窒息】【やけど】にフォーカスし、そのホームケアや受診の目安をまとめました。
- 学校健診で「上半身裸」は必要? 定期チェックが大切な「側弯症」を知っていますか
学校健診で上半身脱ぐことを疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。それは背中をちゃんと観察しないと診断が難しい側わんという病気を見つけるためです。今回は思春期女子に多い側わんについて解説します。
- 「赤ちゃんが泣き止まない…」追い詰められる前に 小児科医が答える夜泣き対策
夜泣きに悩む保護者は多く、産後うつなど家族への影響も指摘されています。今回はネットでも様々な情報が飛び交っている夜泣きについて、小児科医の立場から具体的な対策を含め考えてみたいと思います。
- どうするコロナ禍のインフルエンザ対策 合併症リスクの高い小児、遅れずにワクチン接種を
コロナ禍でインフルエンザの季節も近づいています。今回はインフルエンザの基本的な情報や予防対策、新型コロナウイルスとの比較、ワクチン接種の重要性、そしていざというときの受診の目安についてまとめています。