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中井彰人

中井彰人

認証済み

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

漁業、従事者数は2017年で15万人、うち65歳以上が約4割、2028年には10万人に減ってしまうというのが水産庁の調べ。水産資源の枯渇だけではなく、獲ってきてくれる人が大幅に減ってしまえば、魚が庶民の食卓から消えてしまう。くら寿司は古くからこうした支援を行っており、また本社の横で一船買いした魚を直売する魚屋も営業している。船ごとでたくさん出てくる未利用魚は一般的なスーパーなどで並べておいても食べ方がわからない消費者には買ってもらえない。飲食店で提供するか、魚屋が食べ方を解説しながら売る、というやり方が必要であり、その点でも くら寿司の取組は理にかなっている。漁業者も飲食店も共に利を上げていくためには、こうした無駄を省く努力とともに、相互の情報を仲介出来る流れが広がっていく必要があるだろう。それこそ、DXをこうしたところでこそ活用していくことが求められているのだろう。

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コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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