■Yahoo!ニュース 個人、1月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選4本の記事と1本のオーサーコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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1月のMVA

「なぜ笑う?」Cロナウドが神対応した少年が高校サッカーで優勝し、誓った恩返し(安藤隆人)

筆者による受賞コメント:C・ロナウドの温かい手のひらと後から知った心に響く言葉は、岩岡少年にとって大きな財産になると思っていた。7年の歳月を経て、岩岡少年が山梨学院の一員として2度目の選手権制覇を果たしたことで、あの時の言葉がどう彼の心に宿っているかを知りたくなり、取材をしました。選手権でも大きな挫折を味わった彼の生きた言葉を聞いて、「あの少年が選手権で優勝した」という話題性だけのコラムにせずに、きちんと彼の歩んできた道のり、彼の見つめる未来を描き切りたい。この想いがこのコラムに込められています。彼の真摯にサッカーに向き合う姿勢に大きな感動を受けてもらえたことは、書き手冥利に尽きると思っています。今回はありがとうございました。(安藤隆人

選出理由:2014年のイベントでC・ロナウド選手が「神対応」した少年が、2021年1月の高校サッカー選手権の優勝メンバーにおり、本人に取材をして当時の思いや今後のことについて聞いた記事です。優勝チームのメンバーだったという事実はネットで話題になっていましたが、即本人にアプローチをしてコメントを取り、記事を公開したことでさらに大きな話題となりました。

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波紋広がる大相撲「脳振とう問題」 万が一の事態に備えて医師と密に連携を(飯塚さき)

筆者による受賞コメント:このたびは、すてきな賞をいただき、本当にありがとうございます。素直にうれしい気持ちでいっぱいです。幼い頃から、大相撲とアマチュア相撲の両方を身近に見てきた経験と、社会人になってあらゆるスポーツ現場を取材してきた経験の両側面から鑑みて、今回の脳振とう問題は真剣に議論しなければならないことだと感じ、筆を執りました。この話題が多数メディアで大きく取り上げられたこともあり、日本相撲協会が脳振とうの対処について規定を定めることとなったので、いい方向に向かっているといえそうです。今後も、相撲愛をもって土俵を見守るとともに、角界の明るい話題を一つでも多く届けられるよう、微力ながら尽力していきたいと思います。(飯塚さき

選出理由:大相撲初場所十日目の幕下の取組で、立ち合いの際に力士が脳振とうのような症状が起きた出来事。幕下での取組にもかかわらず、映像は広く拡散され、インターネット上にはさまざまな意見が寄せられました。筆者はいち早く、この問題に着目。脳振とうの症状が見られたら何をすべきなのか、角界が緊急時にどう対応すべきかを今回の記事を通じて提言しました。

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ある卓球ストーカーの全日本卓球 弁護士への道も公務員の職も捨てて・・・(伊藤条太)

筆者による受賞コメント:ニュースと言うにはあまりに個人的な内容で公共性が薄く感じられ、投稿する際には「こんなものを公開して良いのだろうか」と指が震えたほどでしたので、ご評価をいただけたことが信じられない思いです。記事を出して以来、取材対象である岩城さんへの取材攻勢、私への執筆依頼などが相次ぎ、あらためてYahoo!ニュースという器の影響力に驚いております。それらの手応えから受賞を密かに期待しておりましたが、現実のものになりとても嬉しく光栄に存じます。今後も良い物を書いて参りたいと思います。(伊藤条太

選出理由:卓球に人生をささげ35歳で初めて全日本選手権に出場する岩城禎さん、その情熱と執念あふれる生きざまを丹念な取材と豊かな筆力で描きました。「ストーカー」呼ばわりに始まる際どい筆致は、深く共感する筆者ならではと思わせる味わいを生み、卓球の底知れぬ魅力とともに、そこに没頭する才能と努力の輝きを多くの読者に伝えてくれました。

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紅白で盛り上がったアーティストは誰だったか.またはGReeeeNのeの数は何個か問題について(鳥海不二夫)

筆者による受賞コメント:記事を評価いただきありがとうございます。紅白歌合戦は毎年ネット上でも盛り上がっていますが、どのアーティストが最も盛り上がったのか興味がある人も多いのではないかと思い分析を行いました。実は、ジャニーズ系のファンの皆さんはそれぞれ独自のハッシュタグなどで盛り上げていたようなのですが、いかんせんファンではない身では事前情報を得られず分析対象に入れることができませんでした。その点申し訳なく思っております。ちなみに、GReeeeNのeの数については「4人組だからeが4つですよ」というコメントをもらえてようやく覚えることができました。それだけでもこの記事を書いた甲斐がありました。(鳥海不二夫

選出理由:年末の恒例行事「紅白歌合戦」がTwitter上でどう盛り上がったのかを分析した記事。各アーティストごとに盛り上がりを調べていく過程で新たな壁にぶち当たった――嵐に次いで2番目に盛り上がった「GReeeeN」に関連するTweetをどのように取得するか。そこから浮かび上がった正確に「e」の数を把握していない人がいる問題は、一般ユーザーなら「適当に投稿する人も中にはいるだろう」という印象論で終わってしまうものの実態をあぶり出しています。真正面から分析したからこそ書ける専門家らしい興味深い内容でした。

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1月のMVC

『共通テスト、マスクから鼻出して「失格」 監督者の注意に従わず(毎日新聞)』の記事へのオーサーコメント(石渡嶺司)

筆者による受賞コメント:共通テストの初年度で注目されていましたが、鼻出しマスク、というコロナ禍ならではの話が起きてしまいました。コメント投稿をした直前には、ネット上でマスク着用の自由の是非が問われていたところです。そこで共通テストの規約(受験上の注意)を分かりやすく解説したコメントを投稿しました。今回、MVCに選出していただき嬉しく思います。引き続き、専門性を活かしたわかりやすいコメントを心がけて参ります。(石渡嶺司

選出理由:コロナ禍において行われることになった、初めての大学入学共通テスト。社会の関心も集まる中、受験生の「鼻だしマスク」不正が報じられました。記事を補足する的確なコメントで、その行為の問題点を分かりやすく伝えてくれました。