【Yahoo!ニュース 個人】4月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、4月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選6本の記事と1本のオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

※※※

4月のMVA

不幸じゃなかった「不幸なひとたち」ーイラクで暮らすある2家族の話(伊藤めぐみ)

筆者による受賞コメント:SNSで世界各地の紛争地で撮られた動画や写真を見ることが可能な時代になりました。特にイラクの情報は日本にいても手に入れることはできるかもしれません。しかしどんな悲惨な状況を知っても、人道危機が当たり前になっていて、それに反応することすらできなくなっているように思います。自分自身の感覚も麻痺することがあります。何を知りどう表現するか、まだ答えは出ないまま試行錯誤しています。

伊藤めぐみ

選出理由:イラクの2家族へのインタビュー取材記事です。映像も交えながらそこで暮らす人々の日常を丁寧に描きます。リアルな現地の暮らしぶりから「不幸」とは何かを問いかけます。

※※※

島や山間地、“田舎の田舎”で30代の若い世代が増えている【移住2.0】(甲斐かおり)

筆者による受賞コメント:過疎指定市町村の多くで、じつは「4歳以下の子どもや30代女性が増えている」というデータは衝撃でした。「移住」といえば一過性のブームのように思われがちですが、現地へ赴くとひと昔前のスローライフとは違い、より持続的で人間らしい生き方を求めて積極的に選ぶ人が増えているように感じます。「持続可能な地域社会総合研究所」の藤山浩さんにはお話を聞かせていただき、大変感謝しています。この記事が、皆さんの地域のこれからを考えるきっかけになれば幸いです。

甲斐かおり

選出理由:若者移住者が増えるまちとその背景を探る連載シリーズです。本記事では山間部などの“田舎の田舎”で若者が増えている現象について、客観的な数値データと識者インタビューをからめ丁寧に紐解きます。

※※※

イラク日報から抜け落ちている自衛隊宿営地への迫撃砲攻撃(川上泰徳)

筆者による受賞コメント:「陸自イラク日報」の公表について、新聞・テレビでは「自衛隊の活動が明らかになった」という報道がほとんどでした。私は陸上自衛隊のイラク・サマワ派遣時に、新聞社の中東特派員でしたが、宿営地に迫撃弾が着弾したという情報に衝撃を受けた記憶があります。しかし、今回公表された日報には迫撃砲弾が着弾した日の記録はすべて欠落していました。記事では迫撃弾を巡る当時の現地取材メモを振り返りながら、公表された日報の問題点を指摘しました。記事が月間MVAとして評価されたことをうれしく思います。

川上泰徳

選出理由:2004年当時、中東特派員として現地にいた筆者が、公表された「陸自イラク日報」を分析。筆者にとって「いまだに解明されない謎」である迫撃砲攻撃の詳細は明らかにならず。現地取材の描写を交えた、読み応えのある記事となっています。

※※※

サザビーリーグが「アメリカンラグ シー」事業から撤退、セレクト業態が抱える構造的課題が浮き彫りに(松下久美)

筆者による受賞コメント:Yahoo!ニュース 個人で執筆させていただいた2本目の記事でMVAをいただき、ありがとうございます。この記事には、グローバル化の流れの中で、日本独自の成長・進化を遂げてきたセレクトショップへのエールという意味も込めています。「志と目線は高く、文章はわかりやすく」を継続していけるよう精進します。

松下久美

選出理由:有名セレクトショップ事業撤退の報を受けて、タイムリーにその背景を解説した記事です。ファッション業界やセレクトショップのあり方、顧客の消費スタイルなど多角的な分析で課題の核心に迫ります。

※※※

管理職に知ってほしい「慣らし保育」の重要性。保育事故を防ぐためにも、育休復帰を急がせないで(治部れんげ)

筆者による受賞コメント:保育をめぐる問題は、保育園や保護者の努力に留まらず、働き方の問題でもあること伝えたいと思い、執筆しました。Twitterなどで、管理職の立場にある方にも読んでいただいたことが分かり、嬉しかったです。寺町弁護士とは、日ごろから意見交換しており、慣らし保育のタイミングに合わせて記事を出すことで、読者の方のアクションにつながって欲しいと期待をしました。

治部れんげ

選出理由:育休復帰者が増える新年度に合わせたタイムリーな記事。保育事故に詳しい弁護士への取材を基に、「慣らし保育」が子どもの命に関わる重要な期間であることを丁寧に伝えています。保護者だけでなく管理職にも育休復帰を急がせないよう呼びかけ、幅広い読者に課題の「自分事化」を促してくれました。

※※※

日本国籍を取得したBリーグ最強選手 ファジーカスとは何者なのか?(大島和人)

筆者による受賞コメント:ファジーカスはBリーグを代表する名選手で、しかもファンから愛されるナイスガイです。彼の日本国籍取得はBリーグのみならず、男子代表の東京五輪出場にもつながるニュースでした。野球やサッカーなどの既存競技とバスケには、制度やカルチャーのギャップが少しあります。そこから生じる疑問や違和感を消せれば、あとは老若男女がバスケの魅力に気づくだけでしょう。今後もYahoo!ニュース 個人への出稿を通じて、ギャップを消したいと考えています。

大島和人

選出理由:バスケ界の大ニュースだったファジーカス選手の日本国籍取得。筆者は直後の試合に足を運び、同選手に感想や今後の意気込みを尋ねました。これまでの取材メモと合わせて執筆した今回の記事は、選手としての能力の高さや優しい人柄など、他紙にはない多くの情報が盛り込まれていました。

4月のMVC

携帯大手3社がLINE対抗 SMS活用のメッセージングサービス「+メッセージ」開始へ(篠原修司)

筆者による受賞コメント:「『+メッセージ』の登場によってユーザーにどんなメリットがあるだろう?」と考えたときに、思い浮かんだことがコレでした。「SMSの送信料金がかからない」のも金銭的に助かりますが、やはり「メッセージが正確に伝わるかどうか」がコミュニケーションツールとして一番重要な部分だと思います。格安SIMでも使えるようになればと期待しています。

篠原修司

選出理由:携帯大手3社が開始する「+メッセージ」が、ユーザーにもたらすメリットをわかりやすく紹介しています。絵文字の「うんち」の意味がようやくわかった、という人も多いのではないでしょうか。