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カウンセリング入門:日常生活にも役立つ理論とテクニック

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:カウンセリング手法を学ぶのは、誰にとっても有益。(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

■カウンセリングマインドとは

カウンセリングマインドは、和製英語ですが、カウンセリングの基本的な態度のことです。カウンセリングの基本的な態度を身につけていることが、カウンセリングの土台となります。

カウンセリングマインドとは、「私の話を聞きなさい」ではなくて、「あなたの話が聞きたい」「あなたの気持ちがわかりたい」という気持ちです。「直そうとするな、わかろうとせよ」という態度です。

カウンセリングマインドのある人には、相談者が自然に近づいてきます。

■話しを聞くと言うことは、

話を聞くことがカウンセリングの基本ですが、ただ聞けば良いものではありません。

話を聞くということは・・・

・教えないこと:人助けをしたいと思うような人は、だいたい教えたがりです。教えることは大切。しかし、こちら話し始めれば、相手は黙ってします。今日は相手の話を聞こうと思っているのに、結局こちらの話を聞かせることで終わってはいけません。

・簡単には理解してしまわないこと:頭が良い人ほど、経験を積むほど、このワナにかかる事があります。相手が少し話すと、ああ、この話ね。このケースね。とわかってしまいます。わかってしまうと、もう話は聴けません。普通は素早く相手の話を理解することは良いことですが、カウンセリングでは相手が話してくれる事が良いことです。

さらに、話を聞くということは・・・

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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