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マスク不足は解消するか:マスクは今週1億枚を供給、来月には6億枚体制へ=官房長官

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:みんなが普通に買うだけなら(写真:ロイター/アフロ)

■マスク不足とマスク増産:マスクは今週1億枚を供給、来月には6億枚体制へ=官房長官

新型コロナウイルスの感染予防で品薄状態が続くマスクについて、今週は中国の生産再開や国内企業での24時間の生産体制により、例年の倍以上の1億枚を供給していると述べた。来月からは月産6億枚の供給が可能となるよう、さらなる増産を働きかけているという。

出典:ロイター2/21Y!

この記事には、次のようなヤフーコメントが寄せられています。

「日本製紙連合会の矢嶋進会長は当面マスク不足は解消しないと言ってますよ」

「6億枚なら買い占めを防げばなんとか国民に行き渡る」

「定価よりも何倍も高く売ってる(転売してる)個人や業者を排除するよう、国から業者に強く指導をしてほしい」

■マスク不足解消のために

国民の異常な購買行動が止まらなければ、マスク不足は解消しないでしょう。

研究によれば、不安が高く情報に強く行動力や経済力のある強者が、まず大量買いを始め、それを実際に見た人や報道を見た人が次に大量購買いを始め、最後に生活防衛としての買い急ぎが起きます。

さらに、一度大量買いを始めた人は、次も大量買いをしやすくなります(転売目的の大量買いも事態を悪化させます)。これでは、マスクはいつも品切れです。

個人は正しく行動しているつもりでも、社会全体は困ります(社会的ジレンマ状態)。一方で、そんなに必要のない人が山のようなマスクを買いだめし、一方で本当に必要な人にマスクが行きません。

今回、前回のSARS騒ぎの時に買ったマスクがようやく使えると言っている人がいますが、いったいどれだけの買いだめをしたのでしょう。

本当に正しいのは、平常な時の一定の買い置きでしょう。

マスクが店頭に山積みされている様子を消費者に見せることは効果的です。これで大量購買が止まれば、問題は収束していきます。

強者は周囲への配慮を。メディアは、品不足をあおる報道を控えること。社会全体で、大量購買は正しくないという雰囲気作りを。

参考:「マスクパニック!:買い占め買いだめを防ぐための心理学」

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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