家族の光と闇:世にも奇妙な物語『一本足りない』永作博美より
碓井真史新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)、スクールカウンセラー
(写真はイメージ:家族には様々なことが起こる)(写真:アフロ)家族を大切に思うと、理想の家族を求めると、そこにこそ悲劇が...
「憲法で「家族」規定必要? 自民草案に疑問の声」。そんなニュースが報道される現代だからこそ。
■フジテレビ『世にも奇妙な物語’17 春の特別編』
奇妙な世界の住人を描くフジテレビの人気番組『世にも奇妙な物語』。ストーリーテラーのタモリの語りから始まり、ホラーあり、スリラーあり、ハートウォーミングありのオニムバス形式。人間の心の底をえぐり出すようなストーリーが展開されます。
今回は、4月29日放送の「2017春の特別編」です。
■『一本足りない』永作博美
今回の物語の一つ。
「一本の包丁が無いことをきっかけに生じた“疑念”が平凡な主婦を狂わせてゆく、戦慄のサイコホラー。完璧主義者の主婦を永作博美が怪演!」(番組公式サイト)。
物語は、殺人の話が絡みますが、でも物語の本当の恐怖は、物語が「家族」の話だから。
「ここは私のお城。人生をかけて築き上げた完璧な私のお城・・・」。
■理想の家庭に潜む不安と恐怖
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新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)、スクールカウンセラー 1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。