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エンジェルスのDHは前任の大谷翔平より打っているのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・サノー(ロサンゼルス・エンジェルス)Mar 4, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 これまで、ロサンゼルス・エンジェルスのDHは、大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)の指定席だった。

 昨シーズンのDH出場が大谷に次いで多かったのは、9試合のブランドン・ドゥルーリーだ。開幕から9月3日までに限ると、2試合のマイク・トラウトとなる。このスパンは、大谷とトラウト以外に、DH出場の選手はいなかった。その前の2シーズンは、2021年がフィル・ゴスリンの3試合、2022年はトラウトの7試合が2番目に多かった。

 今シーズンのエンジェルスに、大谷のような不動のDHはいない。開幕6試合のDHは、ミゲル・サノーが3試合、あとは3人が1試合ずつ。サノー、サノー、アンソニー・レンドーンアーロン・ヒックス、サノー、トラウトの順だ。

 大谷は、ドジャースのDHとして、8試合で打率.242(33打数8安打)と出塁率.297を記録している。ホームランはない。

 一方、サノー、レンドーン、ヒックス、トラウトがDHとして記録したスタッツの合計は、打率.091(22打数2安打)と出塁率.130だ。大谷が3本の二塁打を打っているのに対し、こちらは、ホームランだけでなく、長打も皆無。大谷と比べるまでもなく、エンジェルスのDHは、打てていない。

 ただ、大谷もそうだが、エンジェルスのDHも、まだ、スタッツのサンプル数はごくわずかだ。

 ちなみに、DH以外の出場も含めると、サノーは打率.231(13打数3安打)と出塁率.333、レンドーンは打率.000(19打数0安打)と出塁率.050、ヒックスは打率.167(18打数3安打)と出塁率.286、トラウトは打率.273(22打数6安打)と出塁率.333。ホームランは、ヒックスが1本、トラウトは3本だ。

 エンジェルスは、4勝2敗。最初の2試合に大敗を喫したものの、そこから4試合続けて勝利を収めている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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