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4試合連続ホームランのベッツは、ストリークを伸ばせず。ドジャースの球団記録は5試合連続

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からF.フリーマン、M.マンシー、M.ベッツ May 15, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月31日、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、4打数0安打に終わった。今シーズン初の無安打だ。出塁も打点もなかった。それまでの5試合は、いずれも、安打と四球と打点を記録し、2試合目以降は、4試合続けてホームランを打っていた。

 史上最長の8試合連続ホームランと比べると、ベッツのストリークは半分の長さだ。けれども、ベッツは、ドジャースの球団記録にリーチをかけていた。

 ドジャースでは、1950年6月11日~17日のロイ・キャンパネラ、2001年7月21日~25日のショーン・グリーン、2010年9月28日~10月3日のマット・ケンプ、2014年9月27日~28日と2015年4月6日~8日のエイドリアン・ゴンザレス、2015年5月31日~6月3日のジョク・ピーダーソン(現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に続き、現在もドジャースでプレーしているマックス・マンシーが、2019年8月15日~21日に5試合続けてホームランを打った。

 キャンパネラは、ブルックリン・ドジャース時代。ゴンザレスは、2014年最後の2試合と2015年最初の3試合だ。この間には、ディビジョン・シリーズの4試合を挟んでいる。その1試合目もホームランを打ったが、あとの3試合は0本だった。

 それでも、ベッツの4試合連続ホームランは、自己最長を塗り替えた。それまで最も長かった3試合連続ホームランは、2018年5月2日~4日と9月20日~24日、2022年8月26日~28日の3度だ。

 また、ベッツは打たなかったものの、ドジャースは、3月31日の試合に勝利を収めた。2対4で迎えた8回裏の1死から、テオスカー・ヘルナンデスのホームランで1点差とし、クリス・テイラーの四球と盗塁を挟み、マンシーのホームランで逆転した。

 なお、8試合連続ホームランは、1956年5月19日~28日にデール・ロング、1987年7月8日~18日にドン・マッティングリー、1993年7月20日~28日にケン・グリフィーJr.が記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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