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ヤンキースを復活させるのはゾロ目の背番号!? 「99」のジャッジと「22」のソトだけでなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホアン・ソト(左)とアーロン・ジャッジ Feb 20, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年、ニューヨーク・ヤンキースは、7年ぶりにポストシーズン進出を逃した。31年ぶりの負け越しは免れたものの、貯金は2しかなく、勝率はア・リーグ8位の.506。その前の30シーズンは、勝率.518を下回ったことがなかった。

 再浮上のキーマンとなる野手を1人挙げるとすれば、キャプテンのアーロン・ジャッジだろう。2022年に続き、2023年も出塁率.400以上とOPS1.000以上とはいえ、出場は、前年より50試合以上も少なかった。ジャッジが出場しなかった56試合で、ヤンキースは、25勝31敗と負け越した。

 欠場の原因となった怪我については、こちらで書いた。

「フェンス激突のファイン・プレーは「高価な代償」を伴うのか。ジャッジは翌日のラインナップから外れる」

 ジャッジのホームラン1本当たりの打数は、62本塁打の2022年が9.2、37本塁打の2023年は9.9なので、高水準を維持している。2023年の本塁打王、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)と大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)は、どちらも、11.3打数/本だった。ちなみに、2人の数値はまったく同じではなく、オルソンのほうがわずかに少ない。

 さらに、ホアン・ソトの加入は、ジャッジの打撃に相乗効果をもたらす可能性もある。2018年のメジャーデビュー以来、ソトの出塁率は、6シーズンとも.400を超えている。2023年は、35本のホームランを打って自己最多を塗り替え、32本の二塁打も、自己最多の2019年と並んだ。

 また、アンソニー・ボルピーは、メジャーリーグ2年目を迎える。昨年のDRS+15はア・リーグの遊撃手で2番目に高く、ゴールドグラブを受賞した。オフェンスでは、21本塁打と24盗塁。あとは、リーグ・ワースト2位の出塁率.283を改善できれば、一気にスーパースターとなり得る。デレク・ジーターのように、長年にわたって、ヤンキースで遊撃を守り続けるかもしれない。

 ジャッジの背番号は「99」、ソトは「22」、ボルピーは「11」だ。

 ソトは、ワシントン・ナショナルズでもサンディエゴ・パドレスでも、「22」を背負ってプレーしてきた。ボルピーの背番号は、永久欠番と「0」と「00」を除くと、ヤンキースでは最も小さい数字だ。

 一方、エースのゲリット・コールと今オフに加入したマーカス・ストローマンは、どちらもゾロ目の背番号ではない。それぞれ、「45」と「0」を背負う。だが、彼らとともにローテーションに並ぶカルロス・ロドーンは、背番号「55」だ。

 ヤンキース1年目の昨年、ロドーンは、先発14登板の64.1イニングで防御率6.85に終わった。それでも、今年、コールに次ぐ2番手としての働きをより求められているのは、ストローマンよりもロドーンだと思われる。それだけで判断するわけではないが、ストローマンの契約は2年3700万ドル(2024~25年)、ロドーンは6年1億6200万ドル(2023~28年)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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