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シーズン10本塁打以上を継続中の選手たち。最長は浅村栄斗と丸佳浩。20本塁打以上の最長は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
丸佳浩 NOV 14, 2014(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 2023年に10本以上のホームランを打った選手は、46人を数えた。そのうちの26人は、連続二桁だ。前年も、10本塁打以上を記録している。

 あとの20人は、2023年が1年目の選手も含む。例えば、10本塁打の森下翔太(阪神タイガース)はプロ1年目、19本塁打のマット・デビッドソン(当時・広島東洋カープ/現NCダイノス)は日本プロ野球1年目だった。

 ちなみに、パ・リーグで26本のホームランを打ち、本塁打王のタイトルを分け合った3人のうち、近藤健介(福岡ソフトバンク・ホークス)は、連続二桁ではない。2021年は133試合で11本塁打だが、2022年は99試合で8本塁打だ。

 2023年に20本塁打以上の選手では、24本塁打の細川成也(中日ドラゴンズ)と22本塁打の坂本勇人(読売ジャイアンツ)もそう。細川は、2022年までの通算が6本塁打だ。坂本は、2009年から二桁本塁打を続けていたが、2022年は83試合で5本塁打に終わった。2021年を終えた時点で、坂本の13年連続二桁本塁打は、継続中では最も長かった。

 連続二桁本塁打を継続している26人は、以下のとおり。2023年のホームランが多い順に並べた。

筆者作成
筆者作成

 二桁本塁打を最も長く継続しているのは、ともに11年連続の浅村栄斗(東北楽天ゴールデン・イーグルス)と丸佳浩(読売)だ。

 丸は、連続20本塁打以上が7年でストップし、他のスタッツも、軒並みダウンした。二塁打は13年連続の二桁ながら、2013~22年の10年連続20本以上に対し、2023年は11本。11年続けて12.5%以上を記録していた四球率は、10%未満の9.7%にとどまった。丸は、4月に35歳となる。とはいえ、10年連続15本塁打以上は、こちらも継続中の最長だ。

 継続している20本塁打以上、25本塁打以上、30本塁打以上は、いずれも、岡本和真(読売)の6年連続が最も長い。岡本に次ぐのは、20本塁打以上と25本塁打以上が村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)の5年連続、30本塁打以上は村上の3年連続だ。

 10本塁打から40本塁打まで、5本区切りの歴代最長ストリークは、こちらに記載した。4年前の記事だが、その後、最長記録を塗り替えた選手はいない。

「シーズン本塁打のストリーク。バレンティンは4年連続30本以上、坂本勇人は11年連続二桁を継続中」

 また、岡本の連続30本塁打以上については、先月、こちらで書いた。

「岡本和真の前に6年連続30本塁打以上を記録した8人は「7年目」に何本のホームランを打ったのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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