岡本和真の前に6年連続30本塁打以上を記録した8人は「7年目」に何本のホームランを打ったのか
2018年から2023年まで、岡本和真(読売ジャイアンツ)は、6シーズンとも30本以上のホームランを打っている。各シーズンの本数は、2018年が33本、2019年と2020年がどちらも31本、2021年が39本、2022年が30本、2023年は41本だ。
その前の3シーズンは、計35試合に出場し、ホームランは2015年の1本しかなかった。二軍では、2015年が1本(69試合)、2016年が18本(96試合)、2017年は10本(96試合)なので、このスパンのホームランは、一軍と二軍を合わせても、296試合で30本だ。
6シーズン連続30本塁打以上は、岡本が9人目。彼らがストリークの1年目から6年目までと7年目に記録したシーズン本塁打は、それぞれ、以下のとおり。
岡本の前の8人中5人は、ストリークをさらに伸ばした。王貞治は、1962年から1980年まで19シーズン連続。30本塁打の1980年を最後に、選手生活を終えた。秋山幸二は、1985年から1993年まで9シーズン連続。山本浩二は、1977年から1984年まで8シーズン連続。野村克也と松井秀喜は、それぞれ、1962~68年と1996~2002年に7シーズン連続だ。2002年に50本のホームランを打った松井は、そのオフに読売からFAとなり、ニューヨーク・ヤンキースに入団した。メジャーリーグ1年目の2003年は16本塁打ながら、翌年、31本塁打を記録した。
一方、大杉勝男、タイロン・ウッズ、小笠原道大のストリークは、6シーズンでストップした。1974年の大杉は130試合で22本塁打、2011年の小笠原は83試合で5本塁打。ウッズは、日本プロ野球以外を含めても、2008年がラスト・シーズンとなった。
大杉の場合、ストリーク最後の1973年とストリークが途切れた1974年を比べると、ホームランは12本減ったものの、それでも、日本ハム・ファイターズでは最も多く、チーム2位の白仁天とは7本の差があった。また、大杉は、1974年のオフにトレードでヤクルト・スワローズへ移り、1977~78年に2シーズン続けて30本以上のホームランを打った。
小笠原は、6シーズン連続30本塁打以上(2005~10年)の前に、4シーズン連続30本塁打以上(2000~03年)も記録している。
なお、現在、シーズン30本塁打以上のストリークを継続している選手は、岡本の他には、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)しかいない。こちらは、2021年から3シーズン連続。シーズン本塁打は、39本→56本→31本と推移している。その前の本数は、1本→36本→28本だ。
岡本と村上については、こちらでも書いた。