トラウトは400本塁打、ジャッジは300本塁打に届くのか。今年達成が期待されるマイルストーン/打者編
昨年9月、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)は、400本塁打に到達した。スタントンに続き、このマイルストーンに名を刻む59人目は、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)になるだろう。
現役選手のトップ5は、402本塁打のスタントン、368本塁打のトラウト、356本塁打のジョーイ・ボトー(現FA)、342本塁打のエバン・ロンゴリア(現FA)、340本塁打のポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)だ。511本塁打のミゲル・カブレラと464本塁打のネルソン・クルーズは、昨年限りで選手生活に終止符を打った。
ただ、トラウトが400本目のホームランを打つのは、今年ではなく来年かもしれない。2022年は出場119試合の438打数で40本塁打を記録したが、2023年は出場82試合の308打数で18本塁打に終わった。ホームラン1本当たりの打数は、11.0→17.1と大幅に増えている。今年も2023年のペースと同じだと、32本塁打を記録し、368本+32本=400本とするには、547~548打数が必要になる。
シーズンを通して健康を維持することができ、ホームランのペースが再び上がったとしても、予断は許さない。今オフ、エンジェルスからFAになった大谷翔平は、ロサンゼルス・ドジャースに入団した。大谷がいなくなった打線において、トラウトが復調すれば、相手はトラウトとの勝負を避けることが増えると思われる。トラウトが離脱した際の大谷と同じパターンだ。
一方、これまでに159人が到達している300本塁打には、少なくとも2人がたどり着くだろう。アンドルー・マッカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)とアンソニー・リゾー(ヤンキース)は、それぞれ、あと1本と5本に迫っている。
300本塁打まで60本未満の現役選手は、以下のとおり。
マッカッチェンとリゾーだけでなく、あと43本のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)も、怪我に見舞われなければ、今年中に到達するのではないだろうか。2023年の37本塁打は、出場106試合の367打数で記録したものだ。62本塁打の2022年は9.2打数/本、2023年は9.9打数/本なので、ペースはそう落ちていない。また、エンジェルスと違い、今オフ、ヤンキースにはホアン・ソトが加わった。トレードにより、サンディエゴ・パドレスから移籍した。
この他、フレディ・フリーマン(ドジャース)は、史上65人目の500二塁打まであと27本に近づいている。過去2シーズンにフリーマンが記録した、47本と59本の二塁打は、どちらも両リーグで最も多かった。
スタントンは、あと180三振を喫すると、史上8人目の2000三振に到達する。2018年は211三振を記録しているので、こちらも健康状態によるが、決して届かない数ではない。
なお、3000安打に到達しそうな選手は皆無だ。今年に限らず、しばらく現れそうにない。現役選手のトップ5には、2135安打のボトー、2114安打のフリーマン、2091安打のエルビス・アンドゥルース(現FA)、2048安打のマッカッチェン、2047安打のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)が並んでいる。