今永昇太と横浜DeNAがカブスからそれぞれ得る金額は、オプションの行使と破棄によってどう変わるのか
今永昇太がシカゴ・カブスと交わした契約は、少し複雑だ。APのジェイ・コーエンらによると、複数の球団オプションと選手オプションがついている。
まず、契約金が100万ドル、2024年の年俸が900万ドル、2025年の年俸は1300万ドル。ここまでの2年2300万ドルは、確定している。
2025年のオフに、カブスは3年5700万ドル(2026~28年)の球団オプション、今永は年俸1500万ドル(2026年)の選手オプションを持つ。球団オプションの内訳は、2026年と2027年が年俸2000万ドル、2028年は年俸1700万ドルだ。
カブスが球団オプションを行使すれば、2024~25年の2年2300万ドルと2026~28年の3年5700万ドルを合わせ、5年8000万ドルとなる。
一方、カブスが球団オプションを破棄し、今永が選手オプションを行使した場合、カブスには、2026年のオフに、2年4200万ドル(2027~28年)の球団オプションが発生する。こちらの内訳は、2027年が年俸2400万ドル、2028年は年俸1800万ドルだ。
カブスが2度目の球団オプションを行使すると、2年2300万ドル(2024~25年)+1年1500万ドル(2026年)+2年4200万ドル(2027~28年)なので、こちらも5年8000万ドルとなる。
また、カブスが2度目の球団オプションも破棄した場合、今永には、年俸1500万ドル(2027年)の選手オプションが生じる。それを行使した合計は、2年2300万ドル(2024~25年)+1年1500万ドル(2026年)+1年1500万ドル(2027年)=4年5300万ドルだ。
横浜DeNAベイスターズがカブスから得る移籍金(ポスティング費)も、変動する。今永が4年5300万ドルなら、移籍金は982万5000ドル。5年8000万ドルだと、1387万5000ドルだ。
さらに、新人王の受賞、サイ・ヤング賞の受賞、サイ・ヤング賞投票の順位(10位以内)により、年俸は上がり、それに伴い、移籍金も増える。