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大谷翔平の3度よりエドガー・マルティネス賞の受賞回数が多いのは、オティーズとエドガーの2人だけ

宇根夏樹ベースボール・ライター
エドガー・マルティネス September 19, 2003(写真:ロイター/アフロ)

 過去2年に続き、今年も、エドガー・マルティネス・アウトスタンディングDH賞には、大谷翔平が選ばれた。

 この賞を最初に受賞したのは、1973年にボストン・レッドソックスで20本塁打を記録したオーランド・セペダだ。この年、ア・リーグはDHを導入した。

エドガー・マルティネスの名前を冠するようになったのは、2004年からだ。1987年から2004年まで、シアトル・マリナーズ一筋にプレーしたエドガーは、この賞を、1995年、1997~98年、2000~01年に受賞している。

 エドガーの受賞5度は、史上2番目に多く、デビッド・オティーズに次ぐ。オティーズの受賞は、2003~07年、2011年、2013年、2016年の8度だ。エドガーより先にプレーしていれば、オティーズの名前が冠されていたかもしれない。

 3年以上の連続受賞は、5年連続のオティーズと3年連続の大谷だけ。2年連続受賞は、1985~86年のドン・ベイラー、1987~88年のハロルド・ベインズ、1989~90年のデーブ・パーカーに、エドガーが2度だ。

 受賞3度以上の選手も多くなく、オティーズとエドガーの他には、ハル・マクレーと大谷しかいない。マクレーは、1976年、1980年、1982年に受賞した。

 現在は、ナ・リーグもDHを採用しているので、受賞のハードルは、エドガーやオティーズらの時代よりも上がっている。

 2020年は、ナ・リーグのアトランタ・ブレーブスでプレーしたマーセル・オズーナが選出された。この年、オズーナは、18本のホームランを打ち、本塁打王を獲得。オフにFAとなり、ブレーブスと4年6500万ドル(2021~24年)の再契約を交わした。今オフの大谷と同じく、受賞が発表された時、球団は決まっていなかった。

 また、大谷以外の選手にとっては、大谷がいることで、受賞は難しくなっている。今シーズン、オズーナは、40本塁打とOPS.905を記録した。両リーグで1名ではなく、それぞれのリーグから1名ずつの選出なら――あるいは大谷がいなければ――2度目のDH賞を手にしていたと思われる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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