「第7戦に勝ったことがない監督」と「第7戦に負けたことがない監督」が采配を振る第7戦はどうなる!?
ヒューストン・アストロズとテキサス・レンジャーズは、3勝3敗でリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第7戦を迎えている。ここまでの6試合は、第1~2戦がレンジャーズの2連勝、第3~5戦がアストロズの3連勝、第6戦はレンジャーズの勝利だ。第7戦に勝ったチームがリーグ・チャンピオンとしてワールドシリーズへ進み、負けたチームは敗退となる。
それぞれのチームで采配を振っている監督は、アストロズがダスティ・ベイカー、レンジャーズはブルース・ボウチーだ。2人とも、レギュラーシーズンの通算勝利は2000を超え、歴代トップ10にランクインしている。どちらも、ワールドシリーズ優勝監督となったこともある。
ただ、ベイカー監督のチームは、ポストシーズンのシリーズ第7戦に勝ったことがない。2002年のワールドシリーズ第7戦、2003年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦、2020年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦。いずれも敗れている。同じチームではなく、それぞれ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブス、アストロズの監督としてだ。
一方、ボウチー監督は、第7戦に負けたことがない。2012年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第7戦と2014年のワールドシリーズ第7戦がそうだ。いずれの時も、ジャイアンツを率いていた。
サンプル数は少ないものの、第7戦の勝率.000の監督と勝率1.000の監督が、ワールドシリーズ進出をかけて、采配を振っているというわけだ。
ここまでは、レンジャーズが1回表に3点を挙げ、その裏のアストロズの反撃を1点にとどめている。このままいくと、ベイカー監督の第7戦は0勝4敗、ボウチー監督の第7戦は3勝0敗となるが、試合はまだ序盤だ。
なお、このシリーズは、ここまでの6試合とも、アウェーのチームが勝っている。第7戦は、アストロズのホーム、レンジャーズのアウェーで行われている。このパターンについては、こちらで書いた。