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福岡ソフトバンク、千葉ロッテ、東北楽天のCS進出ライン。福岡ソフトバンクは0勝2敗以外なら確定

宇根夏樹ベースボール・ライター
近藤健介 MARCH 16, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)進出3チームのうち、決まっているのは、リーグ優勝のオリックス・バファローズだけだ。

 71勝68敗2分(勝率.511)の福岡ソフトバンク・ホークス、67勝67敗5分(勝率.500)の千葉ロッテ・マリーンズ、69勝70敗1分(勝率.496)の東北楽天ゴールデンイーグルスの3チームとも、2位、3位、4位の可能性を残している。

 レギュラーシーズンの残りは、福岡ソフトバンクが2試合、千葉ロッテが4試合、東北楽天は3試合だ。

 3チームのここからの勝敗と引き分けによる、シーズン勝率は、以下のとおり。

筆者作成
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 福岡ソフトバンクは、2試合とも黒星でない限り、3位以上に位置する。「0勝1敗1分」のシーズン勝率は.507。東北楽天も「3勝0敗」ならシーズン勝率.507だが、厳密には.5071…と.5070…なので、福岡ソフトバンクのほうが高い。

 千葉ロッテは、「4勝0敗」「3勝0敗1分」「2勝0敗2分」「3勝1敗」「1勝0敗3分」のいずれかであれば、CS進出となる。「2勝0敗2分」と「3勝1敗」のシーズン勝率.507は、どちらも「3勝0敗」の東北楽天を凌ぐ。

「1勝0敗3分」だと、シーズン勝率は.504ながら、この場合、東北楽天の「3勝0敗」はあり得ない。千葉ロッテの残り4試合中1試合は、東北楽天が相手だ。千葉ロッテが0敗ということは、東北楽天の残る3試合には1敗か1引き分けが含まれる。

 また、福岡ソフトバンクが「0勝2敗」で東北楽天が「2勝0敗1分」だと、両チームは勝率.504(71勝70敗2分)で並ぶ。この時、上に位置するのは東北楽天だ。福岡ソフトバンクに14勝10敗(残り1試合)と勝ち越している。

 千葉ロッテと東北楽天が、勝率.500ちょうどで並ぶパターンもある。両チームの対戦は、12勝12敗、残りは1試合だ。最後の試合が引き分けで、両チームとも勝率.500ちょうどの場合、交流戦を除いたシーズン勝率が高い、千葉ロッテが上となる。

 ここから、福岡ソフトバンクは、東北楽天(10月7日)とオリックス(9日)の両チームと1試合ずつを行う。千葉ロッテの4試合は、オリックス(4日、6日、7日)と東北楽天(9日)。東北楽天の3試合は、北海道日本ハム・ファイターズ(5日)、福岡ソフトバンク(7日)、千葉ロッテ(9日)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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