千賀滉大の防御率2.96は現在リーグ2位。これまでトップ3にランクインした日本人投手は5人
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)は、28登板で161.1イニングを投げ、防御率2.96を記録している。
ナ・リーグで千賀より防御率が低い投手は、2.33のブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)しかいない。3位は3.00のジャスティン・スティール(シカゴ・カブス)、4位は3.35のローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、5位は3.37のメリル・ケリー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)だ。現時点の規定投球回――チームの試合数×1.0――には達していないものの、ここからトップ5にランクインしそうな投手は見当たらない。
千賀は、9月27日が今シーズンの最終登板となる見込みだ。よほどのことがない限り、防御率は2位か3位に位置するだろう。
これまでに、リーグ1位のシーズン防御率を記録した日本人投手はいない。
1995年に2.54の野茂英雄と短縮シーズンの2020年に2.01のダルビッシュ有(当時シカゴ・カブス/現サンディエゴ・パドレス)は、どちらもナ・リーグ2位。それぞれの上には、1.63のグレッグ・マダックスと1.73のトレバー・バウアー(当時シンシナティ・レッズ/現・横浜DeNAベイスターズ)がいた。
3位は3人。2008年に2.90の松坂大輔、2013年に2.66の岩隈久志、2016年に3.07の田中将大(当時ニューヨーク・ヤンキース/現・東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。いずれも、ア・リーグのチームで投げた。こちらのトップ2は、2008年が2.54のクリフ・リーと2.78のロイ・ハラデイ、2013年が2.57のアニバル・サンチェスと2.65のバートロ・コローン、2016年は3.00のアーロン・サンチェスと3.04のジャスティン・バーランダー(当時デトロイト・タイガース/現ヒューストン・アストロズ)。2013年の岩隈と2016年の田中は、1位との差が0.10未満だった。
彼らを含め、防御率リーグ・トップ10に入った日本人投手は、以下のとおり。
なお、アジア出身の投手では、韓国人投手のヒョンジン・リュ(当時ドジャース/現トロント・ブルージェイズ)が、2019年にナ・リーグ1位の防御率2.32を記録している。