９月17日、ミネソタ・ツインズは、４対０でシカゴ・ホワイトソックスを下した。この試合で指揮を執ったのは、ロッコ・バルデリ監督ではなく、ベンチ・コーチのジェイス・ティングラーだった。

　バルデリ監督の妻アリーは、出産が近づいている。バルデリ監督は、シカゴを離れてミネソタへ戻った。２年前の９月に娘が生まれる時も、バルデリ監督はそうしている。

　今度生まれるのは、双子の息子たちだ。４ヵ月前に、妻のアリーがインスタグラムにそう書き込んでいる。

　ツインズの監督がツインズの父親になる、ということだ。

　ツインズの次のホーム・ゲームは、９月22日だ。その前に、18日から20日までシンシナティで３試合を行う。

　双子がいつ生まれ、バルデリ監督が再び采配を振るのがいつになるのかは、わからない。だが、９月22日以降の場合、それまでにツインズの地区優勝は決まっているかもしれない。

　９月18～20日に、ツインズがシンシナティ・レッズをスウィープし、クリーブランド・ガーディアンズがカンザスシティ・ロイヤルズにスウィープされ、デトロイト・タイガースがロサンゼルス・ドジャースとの３試合中２試合に敗れると、ツインズの地区優勝が決まる。

　ガーディアンズがロイヤルズに３連敗を喫する可能性は低いものの、あり得なくはない。

　バルデリ監督は、就任５年目。最初の２シーズンは地区優勝を飾ったが、過去２シーズンは負け越している。ポストシーズンでは、まだ白星を挙げていない。2019年が０勝３敗、2020年は０勝２敗で敗退した。

　ちなみに、ティングラーは、2020～21年にサンディエゴ・パドレスで監督を務めた。