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「50本塁打」に到達したオルソンは「60本塁打」の可能性もあり!? ここ9試合で7本、残りは18試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)Sep 11, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月11日のダブルヘッダー2試合目、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、2打席続けてホームランを打ち、史上延べ48人目のシーズン50本塁打に到達した。

 ブレーブスのシーズン最多記録は、アンドルー・ジョーンズ(2005年)の51本塁打だ。

 今シーズンのブレーブスは、レギュラーシーズンの144試合を終えている。ここから、あと18試合を行う。オルソンは、直近9試合(9月3日~11日)のスパンに、7本のホームランを打っている。各試合の本数は、1本、1本、1本、1本、0本、1本、0本、0本、2本だ。

 もっとも、直近18試合(8月25日~9月11日)のスパンにおいても、ホームランの本数は、直近9試合と変わらない。こちらも7本だ。オルソンは、8月14日から9月2日まで、18試合続けてホームランが出なかった。

 18年前のジョーンズを上回る可能性は高いが、シーズン60本塁打――到達すれば史上延べ10人目となる――には届かないかもしれない。これまでに60本塁打以上の9人は、プレーしていたチームが144試合を終えた時点で、少なくとも53本のホームランを打っていた。

 なお、オルソンは、ナ・リーグの本塁打ランキングのリーグ2位に並ぶ2人、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)とカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)に7本の差をつけている。今月のホームランは、オルソンが7本、アロンゾが4本、シュワーバーは6本だ。

 また、オルソンの127打点は、2位タイのアロンゾとムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)より24打点多い。あと1打点を挙げると、オルソンは、1962年のハンク・アーロンと2005年のジョーンズに並び、ブレーブスのシーズン記録トップ10にランクインする。

 こちらの1位は、ヒュー・ダフィー(1894年)の145打点だ。打点が公式記録となった1920年以降では、エディ・マシューズ(1953年)の135打点が最多。ミルウォーキーからアトランタへ移転した1966年以降では、ゲリー・シェフィールド(2003年)の132打点が最も多い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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