1死二、三塁から「3-1-4-2」の併殺でイニング終了
8月27日、サンフランシスコ・ジャイアンツは、1死二、三塁からの併殺により、5回表を終わらせた。
一塁手のJ.D.デービス――いつもは三塁を守ることが多い――は、一塁と二塁を結ぶ直線よりも少し前、左右はわずかに一塁よりも二塁に近い位置で、弱い当たりのバウンドしてきた打球を捕った。
その瞬間、デービスの前を、投手のスコット・アレクザンダーが駆け抜けようとしていた。アレクザンダーは、マウンドから一塁に向かっていた。
デービスは、アレクザンダーにボールをトス。素手でボールをキャッチしたアレクザンダーは、一塁に入っていた二塁手のタイロー・エストラーダに、こちらは少し長めのトスをした。
3-1-4のプレーにより、彼らは、打者のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)をアウトに仕留めた。3-1や3-4なら、アクーニャJr.はセーフになっていたのではないだろうか。3-1の場合、ベックアレクザンダーとアクーニャJr.の競争だ。
さらに、エストラーダは、本塁へ送球。ボールを受けた捕手のパトリック・ベイリーは、三塁から本塁へ向かっていたオーランド・アルシアの左脇腹を掠めるように――アルシアはヘッド・スライディングの最中だった――ミットを動かした。
球審は両腕を広げたが、チャレンジの結果、判定は覆り、3-1-4-2の併殺が成立した。
5回表が始まった時点で、ジャイアンツは2点リードしていた。だが、このプレーの直前には、1点リードされていた。
さらなる失点を防いだジャイアンツは、その裏、満塁からの押し出し四球と走者一掃の二塁打で計4点を挙げた。その後は、6回の表に2失点と裏に2得点。ジャイアンツは、この試合に勝ち、スウィープを免れた。