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J-RODがA-RODの記録を更新。「デビューから256試合で50本塁打」はマリナーズ史上最速

宇根夏樹ベースボール・ライター
フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)Aug 26, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月26日、フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)は、シーズン22本目のホームランを打った。

 フリオは、今シーズンがメジャーリーグ2年目。昨シーズンは、28本塁打を記録しているので、現時点の通算本塁打は50本だ。

 出場は、昨シーズンが132試合、今シーズンは124試合。ESPNスタッツ&インフォなどによると、デビューから256試合で50本塁打は、マリナーズの最速記録だという。それまでの最速は、アレックス・ロドリゲスの269試合だった。

 J-RODがA-RODの記録を塗り替えた、ということになる。

 ちなみに、ケン・グリフィーJr.が50本塁打に到達したのは、377試合目。メジャーデビューした時の年齢は、グリフィーJr.が19歳、A-RODが18歳、フリオは21歳だ。

 また、フリオの通算盗塁は60を数える。昨シーズンが25盗塁、今シーズンは35盗塁だ。こちらは、スタッツ・センターが、デビューから256試合で50本塁打以上&60盗塁以上はメジャーリーグ最速、と謳っている。それまでのトップ5は、エリック・デービスの258試合、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)の266試合、ボビー・ボンズの286試合、バリー・ボンズの296試合、アルフォンソ・ソリアーノの301試合だったという。

 この5人は、いずれも「200-200」に到達している。デービスは282本塁打&349盗塁、トラウトは368本塁打&206盗塁、ボンズ親子は332本塁打&461盗塁の「300-300」と762本塁打&514盗塁の「500-500」、ソリアーノは412本塁打&289盗塁を記録した。

 なお、A-RODは696本塁打&329盗塁の「300-300」、グリフィーJr.は630本塁打&184盗塁だ。

「300-300」については、こちらで書いた。

「惜しくも「300-300」に届かなかった選手たち。達成まであと3本塁打だったスピードスターも」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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