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大谷翔平の塁打が300を超える。さらに400塁打に達すれば、2001年のバリー・ボンズら以来

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 18, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月18日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1回裏の内野安打に続き、3回裏に満塁本塁打を打ち、シーズン300塁打を超えた。

 試合前からの推移は、297塁打→298塁打→302塁打だ。大谷の他に、今シーズン、280塁打に達している選手はいない。

 塁打は、シングル・ヒット(単打)なら1、二塁打は2、三塁打は3、ホームランは4。大谷の139安打は、シングル・ヒットが69本、二塁打が20本、三塁打が7本、ホームランは43本なので、69×1+20×2+7×3+43×4=302塁打だ。

 エンジェルスは、123試合を終えている。ここまでの123試合で302塁打を、162試合に換算すると、397~398塁打となる。400塁打に達してもおかしくない。

 ナ・リーグとア・リーグにおいて、シーズン400塁打以上を記録した選手は、延べ29人を数える。ただ、近年は途絶えて久しい。2001年の4人、425塁打のサミー・ソーサ、419塁打のルイス・ゴンザレス、411塁打のバリー・ボンズ、402塁打のトッド・ヘルトンが最後だ。

筆者作成
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 2002年以降のトップ3は、2003年に394塁打のアルバート・プーホルス、2005年に393塁打のデレク・リー、2022年に391塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)。ちなみに、過去2シーズンの大谷は、2021年が318塁打、2022年は304塁打だった。

 なお、400塁打以上の29人中、シングル・ヒットが100本未満は6人、二塁打が30本未満は3人。このどちらにも当てはまるのは、1927年に417塁打のベーブ・ルースだけだ。今シーズンの大谷は、ここまでの各本数からすると、96年前のルースと同じく、シングル・ヒット100本未満と二塁打30本未満で400塁打以上となり得る。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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