エンジェルスが立て続けに獲得した2人の内野手は、どちらも4年前に35本塁打
6月24日、ロサンゼルス・エンジェルスは、マイナーリーガーの投手、コナー・バン・スコヨックと交換に、コロラド・ロッキーズからマイク・ムスタカスを獲得した。
エンジェルスがトレードを発表したのは、25対1でロッキーズに勝った直後だ。この試合の28安打と25得点は、球団記録を塗り替えた。
ムスタカスは、パワーのある内野手だ。2017年は38本のホームランを打ち、2019年も35本塁打を記録した。2017~19年の計101本塁打は、このスパンの14位に位置する。守備は、一塁と三塁の両コーナーだ。かつては、二塁も守った。
ただ、2020年以降のホームランは、計231試合で25本に過ぎない。今シーズンは、4年6400万ドルの契約最終年だったが、1月にシンシナティ・レッズから解雇され、3月にロッキーズとマイナーリーグ契約を交わした。今シーズンは、47試合で打率.270と出塁率.360、4本塁打。ホームランは多くなく、出塁率は高めだが、一過性の可能性もある。これまで、出塁率.350以上のシーズンは一度もない。
2019年に35本塁打は、前日にニューヨーク・メッツから入手したエデュアルド・エスコバーも、まったく同じだ。
エスコバーのトレードについては、こちらで書いた。
◆「エンジェルスの前GMとエンジェルスの現GMがトレードをまとめる。内野手がメッツからエンジェルスへ」
エンジェルスは、エスコバーとAAAにいたデビッド・フレッチャーをアクティブ・ロースターに入れるのに伴い、ジャレッド・ウォルシュとマイケル・ステファニックをAAA降格とした。続いて、ムスタカスを加え、ケビン・パドロをDFAとするようだ。
エスコバーとムスタカスを立て続けに獲得したのは、内野手の相次ぐ離脱とウォルシュの不振が理由だろう。ポストシーズン進出に向け、チームをグレードアップさせるため、8月1日のトレード・デッドラインまでに、投手を手に入れるはずだ。
故障者リストに入っている内野手のうち、ジオ・アーシェラは復帰できずにシーズン終了となりそうだが、アンソニー・レンドーンやザック・ネトが戻ってきた際には、代わりに誰かをロースターから外す必要がある。ここからのパフォーマンス次第では、それがエスコバーかムスタカスであってもおかしくない。
ちなみに、6月24日の試合で、エスコバーは、三塁を守り、4打数2安打を記録した。ムスタカスは、トレードの話が進んでいたからなのかどうかは不明ながら、ここ2試合とも出場していない。