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エンジェルスのブルペン異動。3人が降格し、入れ替わりに2人が昇格、1人は復帰

宇根夏樹ベースボール・ライター
エアロン・ループ(ロサンゼルス・エンジェルス)May 4, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月21日、ロサンゼルス・エンジェルスは、ブルペンのメンバーを入れ替えた。右投手の3人、ジミー・ハーゲットザック・ワイスアンドルー・ワンツをAAAへ。入れ替わりに、故障者リストに入っていた左投手のエアロン・ループを復帰させ、右投手のジェイコブ・ウェブレイエス・モロンタをAAAから呼び寄せた。

 ループは、5月4日までの11登板で、9.0イニングを投げて9失点(自責点7)ながら、例年と同じように、ゴロ率は高い。スタットキャストは50.0%、ファングラフスは47.1%としている。

 ウェブは、2年ぶりのメジャーリーグ復帰となる。2019~21年に、アトランタ・ブレーブスで計78試合に登板した。今シーズンは、AAAで16登板。17.1イニングで21三振を奪っている。ただ、奪三振以外も少なくなく、与四球は12、被安打は20本、失点と自責点は14と13だ。4シーム、チェンジアップ、カーブを投げる。

 モロンタは、メジャーリーグ6年目を迎える。昨シーズンは、ロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスで計39登板。37.2イニングを投げ、防御率4.30を記録した。こちらの球種は、4シームとスライダーに、チェンジアップだ。

 エンジェルスに入団したのは10日前。1月にテキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わし、開幕ロースターに入れずに退団。その後は、メキシカン・リーグで投げていた。

 エンジェルスのブルペン防御率3.61はリーグ6位だが、登板時に塁上にいた73人の走者――前の投手から引き継いだ走者――のうち、過半数の37人(50.7%)に生還されている。この割合が50%以上のチームは、ナ・リーグを含めても、エンジェルスだけだ。

 ちなみに、ア・リーグでは、24.4%(20/82)のトロント・ブルージェイズが最も低い。両リーグのベストは、ピッツバーグ・パイレーツの20.9%(9/43)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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