石川雅規の22年連続勝利はNPB4位タイ。MLBの最長記録は…
5月10日、シーズン3度目のマウンドに上がった石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)は、5.1イニングを投げて得点を許さなかった。試合は、東京ヤクルトが5対0で阪神タイガースを下し、石川はシーズン初白星を手にした。
一軍1年目の2002年から、石川は、どのシーズンも白星を挙げている。22年連続勝利は、歴代4番目の長さだ。23年連続勝利の3人、工藤公康(1985~2007年)、山本昌広/昌(1988~2010年)、三浦大輔(1993~2015年)に次ぎ、米田哲也(1956~77年)と並ぶ。一軍1年目からに限ると、米田と石川のストリークは最も長い。
ちなみに、三浦は23年連続2勝以上、米田は22年連続2勝以上だ。工藤と山本は、ストリーク中に1勝のシーズンがある。
メジャーリーグ――ナ・リーグとア・リーグ――では、26年連続勝利(1968~93年)のノーラン・ライアンを筆頭に、14人の投手が、22年以上にわたって白星を挙げ続けている。メジャーリーグ1年目からのストリークは、ロジャー・クレメンスの24年連続勝利(1984~2007年)が最長だ。
また、継続中では、ザック・グレインキー(現カンザスシティ・ロイヤルズ)のストリークが最も長い。今シーズン7登板目の5月3日に白星を挙げ、2004年から20年連続勝利とした。こちらも、メジャーリーグ1年目からのストリークだ。
石川の前に、日本プロ野球で22年以上続けて白星を挙げた4人のうち、三浦以外の3人は殿堂入りしている。三浦は、2022年度の候補となったが、7票しか得られなかった。
メジャーリーグの14人中、殿堂入りは10人だ。クレメンス、デニス・マルティネス、ジョー・ニークロ、チャーリー・ハフは、選出されていない。