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前回のWBC優勝メンバーのうち、この2人は今回も出場。めざすのは連覇だけじゃない!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ノーラン・アレナード(左)とポール・ゴールドシュミット Sep 14, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 前回のワールド・ベースボール・クラシックは、USAが決勝戦でプエルトリコを完封し、優勝を飾った。

 5年前のWBCに出場した、USAの選手は29人だ。バスター・ポージーアダム・ジョーンズら、すでに引退している選手も少なくない。表明はしていないものの、今シーズンあるいはここ数シーズンとも無所属のまま過ごしていて、おそらくは引退したと思われる選手を含めると、その人数は二桁に上る。

 一方、この2人は、来年のWBCに出場することを表明している。セントルイス・カーディナルスで内野の両コーナーを守る、ポール・ゴールドシュミットノーラン・アレナードがそうだ。

 2017年のWBCに出場した当時、ゴールドシュミットはアリゾナ・ダイヤモンドバックス、アレナードはコロラド・ロッキーズの選手だった。ちなみに、2017年のMVP投票では、ジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)とジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)に次ぎ、3位と4位にランクインしている。それぞれ、3度目と5度目のゴールドグラブも手にした。

 その後、ゴールドシュミットは2018年12月のトレードでダイヤモンドバックスからカーディナルスへ移り、アレナードもトレードにより、昨年2月にロッキーズからカーディナルスへ移籍した。

 彼らが再びWBCに出場するのは、連覇を成し遂げるためだけではないのかもしれない。ゴールドシュミットは、2017年のWBCで13打数1安打(打率.077)、0打点に終わった。アレナードは、第1ラウンドのカナダ戦でアンドルー・アルバース――後にオリックス・バファローズで投げた――から3ラン本塁打を打ったが、こちらも31打数5安打(打率.161)。ホームラン以外の打点はなく、11三振は、他のチームの選手を含めても最も多かった。

 今シーズン、ゴールドシュミットはMVPを受賞し、マニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)を挟み、アレナードは3位に位置した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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