ゴミ缶を叩かなくてもアストロズは強い。ア・リーグ優勝は6年続けてアストロズかアストロズを倒したチーム
ゴミ缶を叩かなくても、ヒューストン・アストロズは強い。
アストロズのサイン盗みが発覚したのは、2019年のオフだ。ワールドシリーズで優勝した2017年は、相手バッテリーのサインを盗み、ゴミ缶を叩いてサインを伝達していた時期に含まれる。
その2017年から今年まで、アストロズは、6年続けてリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出している。このスパンのア・リーグ優勝は、アストロズか、アストロズを倒したチームのどちらか、ということになる。今年の場合、ア・リーグ優勝は、アストロズか、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでアストロズと対戦しているニューヨーク・ヤンキースだ。
2017年だけでなく、2019年と2021年も、アストロズはア・リーグを制した。2018年はボストン・レッドソックス、2020年はタンパベイ・レイズがアストロズを破った。今年は、このパターンどおりであれば、アストロズが敗退する偶数年だが、ここまで2試合を終え、どちらもアストロズが勝利を収めている。
レギュラーシーズンでも、アストロズの強さは際立っている。2017~22年の6シーズン中、短縮シーズンの2020年は29勝31敗ながら、他の5シ少なくとも5シーズンは少なくとも95勝を挙げている。2017~19年と今シーズンは、100勝以上だ。
このスパンの計541勝は、ヤンキースの計518勝を凌ぎ、ア・リーグで最も多い。ナ・リーグでは、ロサンゼルス・ドジャースが計562勝を挙げているが、このスパンのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ進出は、アストロズより2度少ない。2019年と今年は、ディビジョン・シリーズで敗退した。また、ワールドシリーズ進出3度とワールドシリーズ優勝1度は、アストロズもドジャースも同じだが、アストロズの回数はもうすぐ増える可能性もある。
ちなみに、2015年以降のナ・リーグ優勝は、ドジャースか、ポストシーズンでドジャースを倒したチームだ。今年も、サンディエゴ・パドレスがリーグを制すれば、そうなる。パドレスは、ディビジョン・シリーズでドジャースを破っている。