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カート・スズキがバッテリーを組んだ日本人投手は、大谷翔平だけ!? 本塁打を打った日本人投手は2人

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とカート・スズキ Jul 7, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月22日、カート・スズキ(ロサンゼルス・エンジェルス)は、「7番・捕手」としてスターティング・ラインナップに名を連ねた。プレーするのは、8月28日以来だ。この間に1週間、チームを離れていたが、降格はしていない。今シーズン限りで、スズキは選手生活にピリオドを打つ。それについては、「エンジェルスの捕手、カート・スズキが今年限りで引退。今月の出場はなく、来月の誕生日で39歳」で書いた。

 これが、ラスト・ゲームとなる可能性もある。

 2007年にメジャーデビューしたスズキは、16シーズンにわたり、5チームでマスクをかぶってきた。一方、2007年以降にメジャーリーグで登板した日本人選手は、野手のイチロー青木宣親(現・東京ヤクルト・スワローズ)を含め、36人を数える。

 ただ、そのなかで、スズキとバッテリーを組んだのは、現チームメイトの大谷翔平だけだ。

 岡島秀樹とスズキは、どちらも2013年にオークランド・アスレティックスでプレーしたが、岡島は5月から6月にかけて5試合に登板し、その前後は傘下のAAAで投げた。この年、スズキがワシントン・ナショナルズからアスレティックスへ移籍したのは、8月下旬だ。

 スズキは、昨シーズンからエンジェルスでプレーしていて、大谷とは16試合でバッテリーを組んでいる。すべて、昨シーズンだ。ちなみに、城島健司がメジャーリーグでバッテリーを組んだ日本人投手は皆無。城島がプレーした2006~09年のシアトル・マリナーズで、日本人投手は投げていない。イチローの1登板は、マイアミ・マーリンズ時代の2015年だ。

 一方、スズキは、2人の日本人投手からホームランを打っている。いずれも、最初のアスレティックス時代。相手は、大家友和(2009年9月19日)と松坂大輔(2010年6月2日)だ。大谷とは、対戦していない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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