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この選手はプーホルスの後継者なのか。最初の4年に3度の「35本塁打&25二塁打」は2人だけ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)Sep 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月17日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、シーズン25本目の二塁打を打った。長打は60本目。三塁打はなく、ホームランが35本だ。

 ESPNスタッツ&インフォによると、最初の4シーズンに、35本塁打&25二塁打が3度は、アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)とアロンゾしかいないという。

 2001年にデビューしたプーホルスは、2001年の37本塁打&47二塁打、2003年の43本塁打&51二塁打、2004年の46本塁打&51二塁打がそうだ。2002年は、40本の二塁打を打ったものの、35本塁打には1本足りなかった。

 アロンゾは、2019年の53本塁打&30二塁打と2021年の37本塁打&27二塁打に、今シーズンが3度目だ。2020年は、1チーム60試合の短縮シーズンだった。16本塁打&6二塁打を記録した。

 プーホルスとアロンゾは、どちらも右打者だ。キャリアの初期、プーホルスは、三塁やレフトなどを守っていたが、メジャーリーグ4年目から一塁に定着した。アロンゾは、最初から一塁を定位置としている。

 ただ、最初の4シーズンに、プーホルスが打率.333と出塁率.413、OPS1.037を記録したのに対し、アロンゾは打率.260と出塁率.347、OPS.879だ。打者としての完成度は、プーホルスが勝る。デビュー時の年齢も、21歳と24歳なので、プーホルスのほうが3歳若い。

 アロンゾを、プーホルスの後継者、あるいは再来と看做すのは、無理がありそうだ。最初の4シーズンに3度の35本塁打&25二塁打にしても、プーホルスは35本塁打&45二塁打が3度。アロンゾに合わせ、区切ったスタッツということだ。

 とはいえ、最初の4シーズンにおける、ホームランのペースは、アロンゾがプーホルスを凌ぐ。プーホルスは14.8打数/本(2363打数/160本)、アロンゾは13.6打数/本(1913打数/141本)だ。長くプレーすることができれば、アロンゾも多くのホームランを積み上げるに違いない。

 プーホルスは、2001年から2012年まで、シーズン30本塁打以上を12年続けた。バリー・ボンズアレックス・ロドリゲスは13年連続だが、メジャーリーグ1年目からのストリークに限れば、プーホルスが最も長い。また、プーホルスのシーズン30本塁打以上が14度は、ハンク・アーロンとロドリゲスの15度に次ぎ、ボンズと並ぶ。

 プーホルスは、696本塁打のロドリゲスを抜き、ベーブ・ルース(714本)、アーロン(755本)、ボンズ(762本)の3人しか到達していない700本塁打まで、あと2本に迫っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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