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右投手からも左投手からも200本塁打以上は4人。プーホルスは対右が498本、対左は199本

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)Sep 10, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 400本塁打以上は57人を数えるが、右投手と左投手のどちらからも200本以上のホームランを打った選手は、4人しかいない。762本塁打のバリー・ボンズが535本と227本、755本塁打のハンク・アーロンが534本と221本、714本塁打のベーブ・ルースが499本と215本、660本塁打のウィリー・メイズは451本と209本だ。彼らの通算本塁打は、歴代トップ3と6位に位置する。

 アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)は、もうすぐ、そこに加わりそうだ。ここまでの697本塁打の内訳は、対右が498本、対左は199本だ。左投手からあと1本打つと、対左右のいずれも200本塁打以上の5人目となる。

 今シーズン、プーホルスは、18本のホームランのうち、3分の2の12本を左投手から打っている。対右の倍だ。対戦は、右投手のほうが多い。対右は153打数(174打席)、対左は103打数(117打席)。ホームランのペースは、それぞれ、25.5打数/本と8.6打数/本だ。

 また、ここからのホームラン3本が、順序を問わず、右投手から2本と左投手から1本なら、対右の500本と対左の200本でちょうど700本となる。

 ちなみに、通算本塁打のランキングでプーホルスとメイズの間にいる、696本塁打のアレックス・ロドリゲスは、対右が524本、対左は172本だった。プーホルスを除くと、どちらからも200本塁打以上に最も近づいたのは、フランク・ロビンソンだ。右投手から392本のホームランを打ち、左投手からは194本を記録した。ロビンソンの586本塁打は、歴代10位に位置する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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