Yahoo!ニュース

村上宗隆が今日ホームランを打てば「117試合で50本塁打」は史上2番の速さ

宇根夏樹ベースボール・ライター
清水雅治(左)と村上宗隆 AUG 7, 2021(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

 今シーズン、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)は、49本のホームランを打っている。東京ヤクルトは、ここまでに116試合を終えた。

 8月30日、東京ヤクルトは、京セラドーム大阪で読売ジャイアンツと対戦する。そこで村上がホームランを打つと、117試合で50本塁打は、史上2番目の速さ(チームの試合数)となる。2013年にウラディミール・バレンティン(60本塁打)が記録した111試合に次ぎ、2002年のアレックス・カブレラ(55本塁打)と並ぶ。

 50本塁打の到達が3番目に速いのは、いずれも122試合の3人、1964年の王貞治(55本塁打)、1986年の落合博満(50本塁打)、2001年のタフィー・ローズ(55本塁打)だ。村上は、ここからの5試合で到達すれば、彼らを凌ぐ。116試合+5試合=121試合だ。東京ヤクルトは、8月30日~31日と9月2日~4日に計5試合を行う(順延がなかった場合)。9月2日からの3試合は、ホームの明治神宮野球場だ。

筆者作成
筆者作成

 村上は、8月11日以降、15試合で10本塁打を記録している。各試合の本数は、1本、1本、0本、0本、1本、0本、0本、2本、0本、1本、0本、0本、2本、1本、1本だ。このスパンに、3試合続けて0本はない。一方、四球は、15試合で19を数える。なかでも、8月24日以降の直近5試合は、26打席で11四球(5敬遠四球)だ。

 なお、メジャーリーグでは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が、こちらも50本塁打まであと1本に迫っている。8月13日~21日は9試合続けてホームランがなく、今シーズン最長の「ブランク」となったが、その後の6試合は、1本、1本、0本、1本、0本、0本だ。ヤンキースは、8月29日(日本時間8月30日)に129試合目を行う。アウェーで、ロサンゼルス・エンジェルスと対戦する。【追記:8/30】8月29日、ジャッジは50本目のホームランを打った。

 同じシーズンに、日本プロ野球とメジャーリーグのどちらにも50本塁打以上の選手が出たことがあるかどうかについては、こちらで書いた。

「村上宗隆とアーロン・ジャッジは、同年に日米で「50本塁打以上」の何組目になる!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事