ヤンキースがトレードを成立させ、これから対戦するチームの外野手を獲得する
ニューヨーク・ヤンキースは、7月28日から、ホームにカンザスシティ・ロイヤルズを迎え、4試合を行う。外野手のアンドルー・ベニンテンディは、ヤンキースのユニフォームを着て、それまで在籍していたロイヤルズと対戦する。ベニンテンディの見返りとして、3人のマイナーリーガーがヤンキースからロイヤルズへ移った。
ベニンテンディは、今オフにFAとなる。ロイヤルズの出遅れにより、シーズン序盤からトレードの候補に挙がっていた、と言っても過言ではない。ただ、「新型コロナウイルスのワクチン未接種は、トレードに影響を及ぼすのか」で書いたとおり、オールスター・ゲームの直前に、ベニンテンディは、新型コロナウイルスのワクチンを接種していないことが判明した。ワクチン未接種の選手はカナダに入国できないので、トロント・ブルージェイズやヤンキースをはじめ、獲得に二の足を踏む球団が出てくるのではないかと予想したが、そうはならなかった。
ベニンテンディは、不振に喘ぐジョーイ・ギャロの代わりだ。7月半ば以降、ギャロの先発出場は激減し、本来は内野手のマット・カーペンターが外野の守備につくことが増えていた。
ギャロと違い、ベニンテンディはパワー・ヒッターではない。それぞれのシーズン最多本塁打は41本と20本、今シーズンも12本と3本だ。けれども、今シーズンの出塁率は.285と.387。そこには、100ポイント以上の差がある(.001=1ポイントとして表記)。ギャロの出塁率が低いことも理由だが、ベニンテンディの出塁率はリーグ6位に位置する。ちなみに、ベニンテンディに次ぐ7位は、チームメイトとなるDJ・ラメイヒューだ。こちらは出塁率.386を記録している。
なお、ベニンテンディがヤンキースへ移り、これからワクチンを接種するかどうかは、まだわからない。