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ホームランも盗塁も二桁は、大谷翔平以外に11人。30-30を達成しそうなのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)Jul 3, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月6日、ロサンゼルス・エンジェルスの2人、ジョナサン・ビヤー大谷翔平は、7回表にダブル・スティール(重盗)を決め、それぞれ、三塁と二塁へ進んだ。これにより、大谷のシーズン盗塁は、二桁に達した。ビヤーは7盗塁目。エンジェルスでは初盗塁だが、シカゴ・カブスで6盗塁を記録している。

 大谷は、ここまでに18本のホームランを打っている。現時点で、ホームランも盗塁も二桁の選手は、大谷を含めて12人を数える。

筆者作成
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 今シーズンがメジャーリーグ1年目のフリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)は、15本塁打と21盗塁を記録している。4月は20試合に出場して0本塁打だったが、5月は28試合で6本、6月は29試合で7本。7月も、最初の5試合で2本を打っている。盗塁はア・リーグ・トップだ。各月の盗塁は、9、5、5、2。このままいけば、30-30を達成し、盗塁王となり、新人王に選ばれるだろう。ロドリゲスについては、「デビューから81試合で15本塁打&20盗塁は史上最速。90試合で到達の選手は400-400を達成」でも書いた。

 12本塁打と12盗塁のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)も、ロドリゲスと同じく、今シーズンの開幕戦でデビューした。4月はホームランが出ず、5月に入ってから打ち始めたことも共通する。

 16本塁打と14盗塁のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)は、ロドリゲスに次いで30-30に近い。自己最多は、どちらも昨シーズンの30本塁打と14盗塁ながら、2019年はAAAの125試合で34本塁打と30盗塁を記録している。この年は、メジャーリーグの22試合と合わせると、38本塁打と35盗塁となる。

 また、タッカーと同じ本数のホームランを打ち、2盗塁少ないだけのホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、メジャーリーグで30-30を達成している。2018年に39本塁打と34盗塁を記録した。

 なお、昨シーズン、どちらもジャストの数字で30-30を達成したセドリック・マリンズ(ボルティモア・オリオールズ)は、今シーズン、7本塁打と16盗塁だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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