エンジェルスの連敗は14で止まったが、ブレーブスの連勝は14では止まらない!?
今月に入り、アトランタ・ブレーブスは一度も負けていない。1日に連敗を2で止め、そこから15日まで、14連勝を記録している。16日はオフだった。
シーズン序盤のもたつきが嘘のようだ。「シーズンの4分の1を終え、3連敗以上は一度もなし。ただし、勝率は5割未満」でも書いたが、5月を終えるまで、ブレーブスは、3連敗がない一方で3連勝もなかった。先月末の時点では、23勝27敗と負け越していた。それが、現在は37勝27敗だ。
ロサンゼルス・エンジェルスは、5月25日から6月8日にかけて、14連敗を記録した。まったくの偶然ながら、ブレーブスの14連勝は、その裏返しのようにも見える。エンジェルスは、14連敗の直前が貯金10、14連敗に達した時点は借金4。ブレーブスは、14連勝の直前が借金4、14連勝に達した時点は貯金10だ。
エンジェルスの大型連敗は、6月9日の白星により、14で止まった。だが、ブレーブスの大型連勝は、さらに伸びるかもしれない。
連敗あるいは連勝が継続するかしないかを、予想するのは難しい。どんな弱いチームでも、必ず負けるとは限らない。例えば、先発投手が完封した場合、打線が無安打に封じられても、勝つ可能性はある。
ただ、ブレーブスの連勝が続く確率は、低くないはずだ。ブレーブスは、6月17日からシカゴ・カブスと3試合を行う。カブスのシーズン勝率.365(23勝40敗)は、シンシナティ・レッズと並び、ナ・リーグで2番目に低い。現在は10連敗中だ。今月の勝率.214(3勝11敗)は、ナ・リーグのワースト。こちらは、ミルウォーキー・ブルワーズと並んでいる。
6月17日の試合は、継続では最長の連勝を記録しているチームと継続中では最長の連敗を記録しているチームの対戦となる。また、今月のリーグ勝率ベスト・チームとワースト・チームの対戦でもある。
なお、1900年以降のモダン・エラにおける、ブレーブスの連勝は、2000年の15連勝が最も長い。