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トラウトは「エンジェル・スタジアム最多本塁打」まであと1本。現時点のトップは160本のサーモン

宇根夏樹ベースボール・ライター
ティム・サーモン October 27, 2002(写真:ロイター/アフロ)

 マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、通算314本のホームランを打っている。これは、すでにエンジェルスの球団記録だ。2020年9月4日の299本目でティム・サーモンに並び、その翌日に追い越した。

 今シーズンの4月23日には、通算21度目のマルチ本塁打(1試合2本以上)を記録し、球団最多の20度に並んでいたサーモンとブラディミール・ゲレーロを上回った(ゲレーロは、他チームも含めると42度)。

 また、この日の2本は、エンジェル・スタジアムで打った158本目と159本目。ホームであと2本のホームランを記録すると、その1本目で球団最多のサーモンに追いつき、2本目で追い抜く。マルチ本塁打の球団記録もそうだが、昨シーズンの長期欠場がなければ、こちらもすでに塗り替えていたはずだ。欠場前も、欠場明けの今シーズンも、いつものトラウトと変わらず、よく打っている。

 エンジェル・スタジアムは、1966年にアナハイム・スタジアムとしてオープンした。その後、エジソン・フィールド(1998~2003年)を経て、2004年から現在の名称となった。正式には、エンジェル・スタジアム・オブ・アナハイムだ。

 この球場でレギュラーシーズンに計100本塁打以上の選手は、5人いる。サーモンとトラウト、ギャレット・アンダーソン(128本)とブライアン・ダウニング(114本)に、現在はセントルイス・カーディナルスでプレーしているアルバート・プーホルス(106本)がそうだ。ダウニングの114本塁打は、アウェーの選手として打った、テキサス・レンジャーズ時代の1本を含む。これが114本目だ。

 ちなみに、大谷翔平は、エンジェル・スタジアムで56本のホームランを打っている。昨シーズンの26本は、この球場のシーズン記録を更新した。それまでは、2000年にトロイ・グロスが打った24本が最も多かった。

 エンジェルスは、4月25日から28日まで、ホームでクリーブランド・ガーディアンズと4試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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