Yahoo!ニュース

筒香嘉智と鈴木誠也がホームランを打ち合えば…。「日本人選手が同じ試合で本塁打」は過去6度

宇根夏樹ベースボール・ライター
筒香嘉智(左)と鈴木誠也 Apr 13, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、筒香嘉智(ピッツバーグ・パイレーツ)と鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、同じ試合に3度出場している。パイレーツとカブスは、4試合で対戦しているが、4月22日の試合に、筒香は出場しなかった。その前日は、2人とも打点を挙げている(「鈴木誠也が1打点、筒香嘉智は2打点。日本人選手2人が同じ試合で打点を挙げたのは、いつの誰と誰以来!?」)。両チームは、4月23日~24日を含め、あと15試合を行う。

 筒香と鈴木の日本プロ野球時代は、2013~19年が重なっている。それぞれ、横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの選手として、4試合でホームランを打ち合った。その1度目の2016年7月29日と4度目の2019年8月17日は、2人で計3本。どちらも、筒香が2本だ。

 メジャーリーグで、2人の日本人選手がホームランを打った試合は、これまでに6度ある。そのうちの4度は、一方が松井秀喜だ。

筆者作成
筆者作成

 その1度目は、松井秀喜にホームランを打たれた野茂英雄が、自身もホームランを打った。2度目は、その2ヵ月後のイチローと松井秀喜だ。この試合の前には、仰木彬が始球式で投げた。イチローは、1992年から2000年までオリックス・ブルーウェーブでプレーした。この間のオリックスの監督は、1993年までが土井正三、1994年からは仰木だ。3度目は、城島健司と松井秀喜。城島は、井川慶からホームランを打った。この試合は、4人の日本人選手(各チーム2人)が先発出場した。3人とイチローだ。

 4度目の井口資仁と城島は、1997~2004年に福岡ダイエー・ホークスでチームメイトだった。井口は、これがメジャーリーグで打った最後のホームラン(44本目)となった。5度目の松井稼頭央福留孝介は、どちらも、この試合のホームランがシーズン1本目。6度目は、2度目と同じ2人がホームランを打ち合った。ただ、この年の松井秀喜は、前年までのニューヨーク・ヤンキースではなく、ロサンゼルス・エンジェルスにいた。

 なお、2人の日本人選手が同じ試合でホームランの7度目は、筒香と鈴木が記録するとは限らない。現時点では、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と加藤豪将(トロント・ブルージェイズ)、筒香と加藤、鈴木と加藤の可能性もある。

 今シーズン、エンジェルスは、パイレーツとカブスとは対戦しないが、ブルージェイズとは、5月26日~29日と8月26日~28日に計7試合を行う。ブルージェイズは、8月29日~31日にカブス、9月2日~4日にパイレーツと対戦する。また、筒香と加藤は、シーズン途中に移籍してもおかしくない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事