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広島東洋カープから移籍後、MLBで「週間最優秀選手」は鈴木誠也が3人目。その前の2人は誰と誰!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)Apr 12, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月11日~17日のプレーヤー・オブ・ザ・ウィーク(週間最優秀選手)が、発表になった。受賞したのは、ア・リーグがホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)、ナ・リーグは鈴木誠也(シカゴ・カブス)だ。

 日本人選手の受賞は、鈴木が8人目、延べ21度目。イチローの5度が最も多く、野茂英雄松井秀喜大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、それぞれ4度受賞している。佐々木主浩松坂大輔岩隈久志は、1度ずつだ。

 また、広島東洋カープを退団後、メジャーリーグで週間最優秀選手に選ばれたのは、鈴木が3人目、延べ9度目となる。こちらは、アルフォンソ・ソリアーノが7度、コルビー・ルイスが1度、受賞している。

 ソリアーノは、1997年に広島東洋で9試合に出場し、17打数2安打を記録した。ホームランと盗塁は、どちらもなかった。メジャーリーグでは1999年から2014年までプレーし、2095安打、412本塁打、289盗塁。2002~03年と2005年の30-30に続き、2006年は史上4人目の40-40を達成した。現在も、5人目の達成者は現れていない。週間最優秀選手は、2002年6月17日~23日、2003年3月31日~4月6日と9月15日~21日、2005年5月2日~8日、2007年6月18日~24日、2008年5月12日~18日、2013年8月12日~18日に受賞している。

 ルイスは、2008~09年に広島東洋で投げ、どちらのシーズンも、175イニング以上、180奪三振以上、30与四球未満、防御率2点台を記録した。その前は、2003~04年と2006~07年にメジャーリーグで計217.1イニングを投げ、防御率は6.71だった。その後は、2010~12年と2014~16年の計997.2イニングで防御率4.27。2010~11年と2015年は、200イニングに到達した。週間最優秀選手は、2010年6月7日~13日だ。

 ちなみに、ソリアーノとルイスは、2004年のテキサス・レンジャーズで、チームメイトとして同じ試合に出場している。

 一方、メジャーリーグで週間最優秀選手を受賞した選手が、その後、広島東洋でプレーした例もある。1990年に11本塁打のマイク・ヤングと、2007~08年に計22本塁打のアレックス・オチョアがそうだ。オチョアは、広島東洋に入団する前に、中日ドラゴンズでプレーし、2003~06年の4シーズンに計75本のホームランを打った。ヤングの週間最優秀選手は1985年8月12日~18日、オチョアは2000年9月11日~17日だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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