読売で出場1試合のテームズがA'sに入団。マイナーリーグ契約ながら、レギュラーもある!?
エリック・テームズが、オークランド・アスレティックスとマイナーリーグ契約を交わした。サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサーが、ツイッターでそう報じている。
昨年、読売ジャイアンツに入団したテームズは、一軍初出場の試合で右のアキレス腱を断裂し、それが最後の出場となった。ちなみに、2打席の結果は、どちらも三振だった。2020年はワシントン・ナショナルズで41試合に出場し、出塁率.300、3本塁打、OPS.617に終わっている。現在の年齢は35歳だ。
ただ、韓国でプレーした2014~16年は、3シーズンで計124本のホームランを打ち、メジャーリーグへ戻った2017年も、31本塁打を記録した。2019年の成績も、悪くなかった。149試合に出場し、出塁率.346、25本塁打、OPS.851だった。
マイナーリーグ契約ながら、テームズが開幕ロースターに入る可能性は低くない。ロックアウトに入る前から、アスレティックスには、主力放出のファイヤー・セールを行うという噂が出ている。その筆頭に挙がっているのは、一塁手のマット・オルソンだ。
また、昨年、アスレティックスでDHとして10試合以上に先発出場した3人、ミッチ・モアランド(57試合)、ジェド・ラウリー(49試合)、イニシャルKのクリス・デービス(14試合)は、いずれも退団している。3人とも、現在はFAだ。スターリング・マーテイとマーク・キャナの外野手2人もFAになり、どちらもニューヨーク・メッツに入団した(「メッツは鈴木誠也に手を出さない!? FAの外野手2人と立て続けに契約」)。
オルソンの放出が実現すれば、セス・ブラウンがDHに入り、チャド・ピンダーとスティーブン・ピスコッティがレフトとライトを守っても、まだ一塁が空いている。いつものことだが、資金の乏しいアスレティックスに、大物のFAがやってくることはない。このままいくと、テームズは開幕ロースターに入るだけでなく、レギュラーとして起用されてもおかしくない。
なお、あと4本のホームランを打つと、テームズのメジャーリーグ通算本塁打は、ちょうど100本となる。ちなみに、こちらも、昨年は読売でプレーしたジャスティン・スモーク――テームズと同じ試合で一軍初出場。4打数2安打――は、日本プロ野球の34試合で記録した7本塁打を含めず、通算200本塁打まで4本に迫っている。現在はFA。年齢はテームズと同じだ。テームズの1ヵ月後に生まれた。