過去2年とも、パ・リーグには「三冠」の投手がいた。2020年は千賀滉大(福岡ソフトバンク・ホークス)、2021年は山本由伸(オリックス・バファローズ)だ。千賀の場合、11勝はチームメイトの石川柊太と並び、149奪三振は山本と同数だった。一方、山本は、3タイトルとも2位以下を大きく引き離した。

 なので、オリックス最後の最優秀防御率、最多勝、奪三振王は、いずれも山本、福岡ソフトバンクは、千賀、千賀と石川、千賀となる。彼らに関しては、「最後の」よりも「直近の」と謳ったほうがしっくりくるような気がする。

 各球団でそれぞれのタイトルを最後に獲得した投手とその前の2人、すなわち、直近の3人は、以下のとおり。

筆者作成
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 他の球団も、最後にこれらのタイトルを獲得した投手は、ほとんどが、それほど大昔ではない。そこから20年以上のブランクが空いているのは、千葉ロッテ・マリーンズの奪三振王だけだ。

 1995年に239奪三振の伊良部秀輝がこのタイトルを獲得した後、千葉ロッテで奪三振王との差が一桁だった投手はいない。例えば、成瀬善久は2010年に自己最多の192奪三振を記録したが、北海道日本ハム・ファイターズのダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)より30三振少なかった。奪三振王と最も近かったのは、2000年に134奪三振の黒木知宏だ。西武ライオンズの松坂大輔との差は10三振だった。

 北海道日本ハムの奪三振王は、直近の3人にダルビッシュが並ぶ。埼玉西武ライオンズと東北楽天ゴールデンイーグルスも同様。埼玉西武は松坂、東北楽天は則本昂大だ。則本は、2014年から5年続けてリーグ最多の三振を奪った。

 また、北海道日本ハムは、最優秀防御率、最多勝、奪三振王のいずれも、最後に獲得した投手が、現在はメジャーリーグにいる。2015年に防御率2.24の大谷翔平(現ロサンゼルス・エンジェルス)、2019年に15勝の有原航平(現テキサス・レンジャーズ)、2011年に276奪三振のダルビッシュがそうだ。彼らは、ポスティング・システムを利用し、北海道日本ハムから移籍した。契約を交わしたのは、3人ともア・リーグ西地区の球団。有原と同じく、ダルビッシュもレンジャーズに入団した。

 涌井秀章は、千葉ロッテと東北楽天のどちらでも、現時点では最後の最多勝投手だ。埼玉西武では、最後から3人目。2009年に涌井が2年ぶり2度目の最多勝を獲得した後、2017年に菊池雄星、2018年は多和田真三郎が、このタイトルを手にした。

 セ・リーグ編は、こちら。

「各球団最後の「最優秀防御率」「最多勝」「奪三振王」セ・リーグ編。直近3度とも同じ投手は…」