もし、鈴木誠也が背番号「１」や「51」を希望するなら、空いている球団は…。
来シーズン、日本プロ野球の12球団中４球団は、新たな選手・監督が、背番号「１」のユニフォームを着る。福岡ソフトバンク・ホークスでは、今年のドラフト１位、風間球打の背番号が「１」に決定。北海道日本ハム・ファイターズの監督に就任した新庄剛志は、選手時代と同じ「１」を選んだ。オリックス・バファローズの福田周平は「４」から「１」に変更し、千葉ロッテ・マリーンズの藤原恭大も「２」から「１」とする。
一方、広島東洋カープで「１」を背負っていた鈴木誠也は、ポスティング・システムを利用し、メジャーリーグへ移ろうとしている。契約の交渉に際し、鈴木が背番号「１」やその前につけていた「51」を希望するかどうかはわからないが、日本プロ野球と同じように、球団によっては空いていないこともある。
現時点における、各球団の「空き状況」は以下のとおり。メジャーリーグとマイナーリーグを行き来する選手の場合、昇格のたびに違う背番号ということもあるのでややこしいが、2021年に「１」あるいは「51」を使用し、現在も球団に在籍している選手は、40人ロースターに入っていなくても記載した。ヒューストン・アストロズで背番号「１」だったカルロス・コレイアのように、ＦＡの選手は除いている。
両方とも空いていないのは、30球団中12球団。そのうち、シアトル・マリナーズの「51」は、欠番のようなものだ。ランディ・ジョンソンとイチローがつけていた。アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、ランディの「51」を欠番としている。ニューヨーク・ヤンキースは、どちらも欠番。「１」はビリー・マーティン、「51」はバーニー・ウィリアムズが背負っていた。
現役の選手・コーチからは、背番号を譲ってもらうこともできる。その場合は、ロレックスの時計など、御礼の品を贈ることが多い。ただ、相手が主力選手となると、難しいかもしれない。アトランタ・ブレーブスは、どちらもそう。「１」のオジー・オールビースは二塁手、「51」のウィル・スミスはクローザーだ。セントルイス・カーディナスカーディナルスのアシスタント・コーチ、ウィリー・マギーは、選手時代も「51」のユニフォームを着ていた。カーディナルスでプレーした1982～90年と1996～99年だけでなく、この２度の間、1990～95年に在籍した３球団でも「51」だった。
また、ニューヨーク・メッツのジェフ・マクニールは、「６」から「１」に変更したばかりだ。今オフに入団したスターリング・マーテイに「６」を譲った。ちなみに、マーテイと同じく、メッツに加わった３人の背番号は、マックス・シャーザーが「21」、マーク・キャナが「19」、エデュアルド・エスコバーは「10」。シャーザーは、ワシントン・ナショナルズ（2015～21年）でもロサンゼルス・ドジャース（2021年）でも「31」だったが、メッツの「31」はマイク・ピアッツァの欠番だ。
鈴木がフィットしそうな球団については、こちらで書いた。
