1試合に8人を敬遠四球で歩かせる。やるからには徹底的に!? 2者連続も2度
8月25日にペトコ・パークで行われた試合は、いくつもの記録が生まれた。例えば、延長16回は、タイブレイク実施後の最長イニング。それまでの記録を3イニングも更新した。
また、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、サンディエゴ・パドレスの打者8人に対し、敬遠四球を申告した。こちらは、ベースボール・リファレンスによると、敬遠四球が公式に記録されるようになった、1955年以降の1試合最多だという。5チームが行った、1試合7度を上回った。ちなみに、ドジャースの8度に対し、パドレスによる敬遠四球は3度だった。
10回裏から15回裏までの6イニングに、ドジャースは8人を歩かせた、それぞれの状況とその後の結果は、以下のとおりだ。
10回裏と12回裏は、どちらもトミー・ファムを歩かせ、アダム・フレイジャーとビクター・カラティニを討ち取った。一方、14回裏はパターンを変え、10回表と同じ1死三塁からファムと勝負し、フレイジャーを歩かせた。これは、マウンドにいた投手の違いが理由かもしれない。
11回裏と13回裏は、2死からマニー・マチャドとジェイク・クローネンワースを敬遠四球で出塁させ、満塁とした後、投手と勝負した。10回裏にカラティニが代打として出場した時点で、パドレスに起用できる野手はいなくなった。11回裏も13回裏も、敬遠四球後の代打は「投手→投手」だった。
15回裏も同様だ。ドジャースはクローネンワースを歩かせ、投手のダニエル・キャマレーナを打席に迎えた。
6月19日にデビューしたキャマレーナは、2登板目の7月8日に、このペトコ・パークでマックス・シャーザーから満塁本塁打を記録した。当時、ワシントン・ナショナルズにいたシャーザーは、7月30日のトレードでドジャースへ移籍した。
もっとも、15回裏のマウンドにいたのは、当然ながらシャーザーではなく、コリー・クネイブルだった。クネイブルはキャマレーナを見逃し三振に仕留め、その直後、AJ・ポロックがキャマレーナからホームランを打った。16回裏は、シェーン・グリーンが敬遠四球なしで3人を討ち取り、試合を終わらせた。