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大谷とウォルシュのアベック本塁打は今年8度目。大谷と同じ試合のホームランが次に多いのは、意外にも…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とホゼ・イグレシアス Jul 2, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月7日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)はシーズン32本目のホームランを打ち、チームメイトのジャレッド・ウォルシュは、21本目と22本目を記録した。ウォルシュの21本目は、大谷に続く2者連続ホームランだった。

 ウォルシュが大谷と同じ試合でホームランを打つのは、今シーズン8度目だ(そのうち、1試合2本が2度)。他のどの選手よりも多い。これは、当然かもしれない。大谷と比べると10本少ないものの、ウォルシュの22本塁打は、ア・リーグの4位に位置し、両リーグでも7番目に多い。エンジェルスで15本塁打以上は、2人以外にいない。二桁に達しているのも、他には14本塁打のジャスティン・アップトンだけ。5月半ばから欠場しているマイク・トラウトが、8本塁打ながら、チームで4番目に多い。

 ただ、大谷との「アベック本塁打」がウォルシュに次いで多いのは、アップトンでもトラウトでもない。大谷がホームランを打った時にダグアウトで真っ先に出迎える、ホゼ・イグレシアスだ。

 しかも、イグレシアスの場合、大谷との「アベック本塁打」の割合が非常に高い。今シーズンの7本塁打中5本がそうだ。イグレシアスはマルチ本塁打を記録していない――今シーズンに限らず、キャリアを通して皆無――なので、「アベック本塁打」は5度(5試合)。大谷とアップトンの4度を上回る。大谷とトラウトは1度だ。

 ちなみに、大谷のホームランでホームインしたのは、大谷自身を除くとデビッド・フレッチャーが最も多く、8度を数える。他の選手は合わせて6度だ。こちらも、打順からすると当然だろう。

 大谷とフレッチャーは、どちらも1994年に生まれ、2018年にエンジェルスの選手としてメジャーデビューしたが、「アベック本塁打」はこれまでに一度も記録していない。フレッチャーが打ったホームランは、過去3シーズンに計10本。今シーズンは0本だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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