大谷翔平の「1試合に、二塁打、三塁打、ホームラン」は2度目。大谷以外にこれを記録した日本人選手は…
6月27日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、三振と四球に続き、その後の3打席で、二塁打と三塁打、ホームランを打った。
大谷がメジャーリーグで1試合3本の長打を記録するのは、これが2度目だ。2年前の6月13日は、サイクル安打を達成した。この時は、ホームラン、二塁打、三塁打に、最後の4打席目が単打。今回は、サイクル安打にリーチをかけた後の打席がなかった。2度とも、球場はトロピカーナ・フィールドだ。ライアン・ヤーブロー(タンパベイ・レイズ)から二塁打を打ったことも、共通する。
調べたところ、1試合に長打を3本以上打った日本人メジャーリーガーは、2002年7月2日の新庄剛志を筆頭に、9人(延べ15人)見つかった。イチローと松井秀喜はそれぞれ3度、城島健司と大谷は2度ずつだ。松井秀は1度目の2003年6月5日に、長打4本を記録している。遊撃ゴロの後に、ホームラン、二塁打、二塁打、二塁打だ。
大谷は、2度とも3種類の長打。他にこれを記録したのは、2007年7月5日の井口資仁しかいない。この試合の井口は、二塁打、ホームラン、三塁ゴロ、三塁打、四球だった。
惜しくもサイクル安打を逃した日本人選手は、井口以外にもいる。井口と違い、長打のどれか1種類がなかったケースだ。それについては、大谷の達成時に「サイクル安打にリーチをかけた日本人メジャーリーガーは10人。大谷翔平は2度目のリーチで達成」で書いた。
松井秀と松井稼頭央は、ポストシーズンでも、1試合3本以上の長打を記録している。松井秀は2004年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦に、二塁打とホームランを2本ずつ打った。単打も1本あり、1試合5安打だ。松井稼は2007年のディビジョン・シリーズ第2戦に、3種類の長打。1打席目と5打席目の凡退の間に、二塁打、ホームラン、三塁打と続けた。ちなみに、松井稼の場合、レギュラーシーズンにおける1試合3本の長打は、2004年の開幕戦。この試合でメジャーデビューした松井稼は、初球の先頭打者本塁打を皮切りに、タイムリー二塁打、押し出しの四球、二塁打、敬遠四球を記録した。
6月27日を終えた時点で、大谷の長打46本は両リーグで最も多く、2位のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)に3本の差をつけている。二塁打17本は26位タイ、三塁打4本は4位タイ、ホームラン25本は2位タイ。三塁打とホームランは、どちらもトップと1本差だ。ア・リーグに限ると、それぞれの順位は、二塁打が16位タイ、三塁打が1位タイ、ホームランは2位となる。
なお、1試合に3本の二塁打を記録した日本人メジャーリーガーはいるが、三塁打3本は皆無。1試合に3本のホームランもいない。1試合に2本塁打については、こちらで書いた。