サイクル安打にリーチをかけた日本人メジャーリーガーは10人。大谷翔平は2度目のリーチで達成

左から、イチロー、ストンパー、松井秀喜 JUL 14, 2003(写真:ロイター/アフロ)

 6月13日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がサイクル安打を達成した。4打席に立ち、ホームラン、二塁打、三塁打、シングル・ヒット。一度もアウトにならず、四球や死球も皆無。同じ種類の安打が2本以上ということもなかった。

 5日前の試合でも、大谷はサイクル安打にリーチをかけた。菊池雄星(シアトル・マリナーズ)と対戦し、1打席目に内野安打、3打席目にホームランを打つと、4打席目はリリーフ投手から二塁打を記録した(2打席目と5打席目は内野ゴロ)。昨シーズン、3種類の安打を記録した試合はなく、2度目のリーチでサイクル安打を達成した。

 日本人メジャーリーガーによるサイクル安打は、大谷が初めてだ。彼の前にも9人がリーチをかけたが、いずれも達成はできなかった。なお、ここでは、3種類の安打を打った試合を「リーチをかけた」と定義した。3種類目が最終打席となった試合も含む。それを打った時点では、次の打席が回ってくる可能性はゼロではなかったからだ。ただ、3種類目がサヨナラ打の場合は、そこで試合が終わるので含まない。

 9人のうち、リーチを最も多くかけたのは、21試合のイチローだ。2001年5月と2006年7月は、2日続けてサイクル安打に迫った。2009年5月31日には、三塁打が出れば達成となる5打席目(最終打席)に、この試合2本目の二塁打を打った。

 イチローに次いで多い松井秀喜は、レギュラーシーズンの9試合に加え、ポストシーズンでも2試合でリーチをかけた。2004年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦と、2009年のワールドシリーズ第6戦だ。前者は、シングル・ヒット1本にホームランと二塁打が2本ずつ。後者の試合後には、シリーズMVPを受賞した。

 松井稼頭央も、レギュラーシーズンとポストシーズンの両方でリーチをかけた。2007年のディビジョン・シリーズ第2戦は、3種類の長打を打ったのみならず、ホームランはグランドスラム。センター・フライに終わった5打席目にシングル・ヒットが出ていれば、ポストシーズン史上初のサイクル安打だった。ちなみに、松井稼が逃した記録は、昨年、ブロック・ホルト(ボストン・レッドソックス)が達成した。それについては「ポストシーズン史上初のサイクルヒット。達成した一打は、野手から打ったホームラン」で書いた。

 サイクル安打までシングル・ヒットを残すだけとした日本人メジャーリーガーは、他にもいる。松井稼の3ヵ月前に、井口資仁が長打3種類。最後の5打席目は、四球を選んだ。達成した大谷も、最初の3種類は長打だった。

 他には、新庄剛志城島健司岩村明憲福留孝介青木宣親が、サイクル安打にリーチをかけた。

 なお、アジアに枠を広げると、韓国人メジャーリーガーのシンス・チュー(秋信守/テキサス・レンジャーズ)が、4年前にサイクル安打を達成している。こちらは、二塁打、ホームラン、シングル・ヒットに続き、内野ゴロを挟んで、三塁打を打った。