Yahoo!ニュース

大谷翔平がまだ打っていない「種類」のホームランはどれ!? 先頭打者本塁打は3試合目の1番でクリア

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jun 25, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月25日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1回表に先頭打者本塁打を記録した。

 このホームランは、今シーズンの24本目、通算では71本目だ。それまでの70本のなかに、先頭打者本塁打はなかった。もっとも、1番打者としての先発出場は2試合に過ぎず、これが3試合目。2020年9月2日の1打席目は一塁ゴロ、2021年5月12日の1打席目は空振り三振だった。

 一方、試合の最後を飾る――先頭打者本塁打とは対照的に――サヨナラ本塁打は、まだ打っていない。9回裏のホームランは3本あるが(延長戦はなし)、いずれも、大谷が打席に入った時点で、エンジェルスは6点差以上をつけられていた。サヨナラ打は、2020年9月4日に記録。同点で迎えた11回裏、1死二塁の場面でライトへ弾き返し、二塁からマイク・トラウトが生還した。

 ちなみに、9回表のホームランは、先月16日の1本。1点ビハインドの2死1塁から打ち、エンジェルスに勝利をもたらした(その裏を、マイク・マイヤーズが何とか無失点で終わらせた)。こちらも、走者はトラウトだった。

 また、大谷はグランドスラムも0本だ。満塁時の33打席は、26打数6安打(打率.231)。ただ、二塁打が1本、三塁打は2本。安打の半数を長打が占め、犠牲フライも3本を数える。押し出しの4四球を含め、25打点を挙げている。

 なお、初の先頭打者本塁打により、大谷は本塁打ランキング・トップのブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に並んだが、その直後、別の球場でゲレーロJr.が25本目のホームランを打った。

 これを書いている時点では、どちらの試合も終わっていない。大谷はアウェーでプレーしているので、サヨナラ本塁打はないが、グランドスラムの可能性はある。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事