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交流戦20勝以上の投手はどの球団から白星を挙げたのか。和田毅は6球団、杉内俊哉は9球団から計26勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
和田毅 AUGUST 23, 2008(写真:青木紘二/アフロスポーツ)

 6月6日、和田毅(福岡ソフトバンク・ホークス)は、交流戦の通算26勝目を挙げ、歴代最多の杉内俊哉に並んだ。

 杉内は、通算142勝のうち、18.3%の26勝を交流戦で記録した。和田も、現時点の通算勝利は142だ。ただ、交流戦で白星を挙げた相手は異なる。杉内はセ5球団とパ4球団、和田はセ6球団だ。

 2011年まで福岡ダイエー/福岡ソフトバンクでチームメイトとして過ごした2人は、そのオフにそれぞれ、読売ジャイアンツとボルティモア・オリオールズへ移籍した。杉内は読売で選手生活を終え、和田はシカゴ・カブスを経て、2016年から再び福岡ソフトバンクで投げている。

 彼らを含め、交流戦で20勝以上を挙げた投手は9人を数える。

筆者作成
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 現在は東北楽天ゴールデンイーグルスに揃う3人、涌井秀章田中将大岸孝之は、和田と同じく、日本プロ野球で在籍したのはパ・リーグの球団だけ。交流戦では、セ・リーグの球団を相手に投げてきた。岸は中日ドラゴンズから8勝を挙げている一方で、広島東洋カープからの白星はない。好投したこともあるものの、11試合に登板して0勝8敗だ。今シーズンの3試合は、登板しなかった。

 石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)は、彼らとは逆。セ・リーグの東京ヤクルト一筋に投げてきた。

 久保康友内海哲也(埼玉西武ライオンズ)、成瀬善久の3人は、両リーグの球団に在籍した。杉内と同じだ。ただ、読売から埼玉西武へ移った内海の場合、パ・リーグの投手として交流戦のマウンドに上がったのは、今シーズンが初めてだ。移籍1年目の2019年は一軍登板がなく、2020年は交流戦が行われなかった(自身の一軍初登板も8月下旬だった)。

 6月3日、内海は古巣の読売を相手に投げ、2イニングで3点を取られた。3回裏からはリリーフ投手が登板し、試合は4対4で引き分けた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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